1947-12-07 第1回国会 参議院 財政及び金融委員会 第50号
政府は鐵道運賃、郵便料金、煙草等の値上げを相次いで實施しておるが、勤勞者階級に多大の苦痛を與え、インフレをいよいよ昂進せしめておるから、官營事業の合理化を圖ると共に、事業料金、販賣價格等を公正適切な額に引下げられたいとの趣旨であります。
政府は鐵道運賃、郵便料金、煙草等の値上げを相次いで實施しておるが、勤勞者階級に多大の苦痛を與え、インフレをいよいよ昂進せしめておるから、官營事業の合理化を圖ると共に、事業料金、販賣價格等を公正適切な額に引下げられたいとの趣旨であります。
最後に今囘、新たに保險金額について千圓、年金額について二百四十圓という最低制限額を設けましたのは、兩制度とも中流階級以下を對象とする社會政策的官營事業ではありますが、あまりに小額契約を取扱いますことは、利用者にとつてもほとんど價値がないのみならず、これがため事業費の膨脹を來し事業經營の合理化を阻害するゆえんであると考えたからであります。
八月三十日 官營事業合理化による低物價政策採用に關する 陳情書( 第一四三號) 自給製鹽業務用石炭の搬出許可に關する陳情書 (第一 五三號) 企業再建方式に關する陳情書 (第一八一號) 戰爭犠牲の公平なる負擔に關する陳情書 (第二一二 號) 九月十三日 非戰災特別税に關する陳情書 (第二三四號) 勤勞所得税撤廢に關する陳情書 (第二六一 號) 勞働者の生活擁護實施に
私は一例を言いますが、これは民間會社においては少し信用その他の點において差障りがあると思いますから、政府が經營しておられる簡易保險に一例をとりますと、この簡易保險は從來保險業の中でも優秀な成績を示してきたのでありまして、官營事業の中に成功に属するものはこの事業であつたのでありますが、その簡易保險といえども、昭和二十二年度においては收入保險料が二十二億圓と見積られておるうち、事業費その他で支出される額
必ずしも國家が國費によつてやる、あるいは官營事業の經費の一部を割いてやる必要がないものであるという點があると思うのであります。ただし國務大臣の御所見が、現在はしばらくおいても、そういうものではない、從つて將來は私どもの考えておるようにおやりにるというお話のように伺いますので、この點は私了承いたします。
一、官營事業が非能率であることは、我國における幾多の實例が明示するところである。 二、政府は識者及び業界の反對と一般國民大衆の危惧とを押し切つて、敢えて國家管理を斷行せんとしつつあるのは、その辯明如何に拘らず、經濟問題に藉口して社會黨獨自の政治的イデオロギーの實現を強行せんとするものと言わざるを得ない。