1947-07-26 第1回国会 衆議院 司法委員会 第5号
そういうことになりますれば、これは西尾官房長官は詐りのすべてをこの新聞に発表して、そうしてこういう世間を騒がすといいますか、人を傷つくるというか、こういう記事を載せたという結論に相なろうと思うのでありまするが、その点に対し司法大臣はどういう見解をもつておられますか。
そういうことになりますれば、これは西尾官房長官は詐りのすべてをこの新聞に発表して、そうしてこういう世間を騒がすといいますか、人を傷つくるというか、こういう記事を載せたという結論に相なろうと思うのでありまするが、その点に対し司法大臣はどういう見解をもつておられますか。
○鈴木國務大臣 その新聞記事については、どうも私も西尾官房長官も、全的に責任をもつわけにはいかぬと思う。現に昨日参議院の方で私の説明いたしましたことでも、けさの新聞を読むと、やはり正確に出ておらないのでありまして、速記録にでもよるほかは、ちよつと正確を期するわけにはいかないのであります。
新聞が勝手に書いたものであるといえばそれまででありましようけれども、しかしここには西尾官房長官談として、そして司法檢察の面に対して最も権力をもつておる司法大臣の名前をことさらここへ引出して、そしてすべてを鈴木法相とともに相談をしてやつておるのだというようなことで、一面には何か威嚇でも與えるがごとき口吻を漏らしておるとさえも考えらるるこういう記事、これを出したということはまことにこれは遺憾であります。
私共は先般これは新聞紙で承知いたしたのでございますが、この世耕問題につきまして、現閣僚の中に関係者がある云々ということが申された、そのことにつきまして西尾官房長官の談話なるものが新聞に載つておりました。いわゆる名誉を毀損するものであるから適当なる処置に出なければならんということが申されてありまして、そうした場合によつてはその告発するものは或いは司法大臣がやるかも分らんというようなことが出ておる。
新聞雜誌等に傳つております西尾官房長官が告訴するというのは誤傳でありまして、内閣は法人ではありませんから、いわゆる法定代理人を以て告訴するというわけには行かないのであります。若し茲に名誉を毀損された者が五人ありますならば、五人が告訴人になるのであります。
私もそれはもつともだと考えておりますが、官房長官として、本委員會におきまして世耕事件を相當な點までやつていくことに期待をされるか、あるいは世耕事件は特別な委員會を速やかに設けて、この委員會で徹底審議すべしという意見ももたれますか、その點を伺つておきます。
○松谷委員 ちよつと官房長官に伺つておきたいのですが、それは内閣として名誉毀損として法律的な條件がそろえば告訴するというお話の場合においては、現在の法律におきましては、名誉の毀損は事實であらうとなからうと、公衆の面前でそれを言つた場合に、法律として條件がそろうと思うのですが、その場合にもなお掘下げて、内閣はそうした事實はないという點に立たれて、なお名誉毀損として告訴をなさるのでございましようか、それをとにかく
○事務総長(小林次郎君) それではちよつと……、経済閣僚と申しますと、大藏大臣、商工大臣、農林大臣、運輸大臣、厚生大臣それから労働大臣はできておりませんけれども、それらの関係の國務大臣、それから安本長官、それに只今お話のございました総理が駄目ならば、副総理が、或いは官房長官、これでよろしうございますか。
○淺岡信夫君 経済閣僚が中心でございますが、矢張り総理が出て来なければ副総理、或いは官房長官とか……、その点は矢張り三人の中から誰か一人出ていただくようにしていただきたいと思います。
併しこの点に関しましては、西尾官房長官、國務大臣より御説明を願いたいと思うのであります。と申しますのは、高度民主主義体制の意義について特に伺いたいからであります。先般片山首相の施政方針演説の中におきまして最も首相が力を盡しました点は、高度民主主義体制の確立についてであります。而してこの高度民主主義体制の説明をするに当りまして、片山首相はかく述べておられます。