1948-11-24 第3回国会 衆議院 労働委員会公聴会 第2号
官廳制度の民主化という点は、官吏と一般人民、われわれの側で申せば海運從業員と海運企業という関係と、高級官僚と下級官僚との問題の二つにわかれると思うのですが、われわれの側からすれば、官廳と私企業の関係を改善しなければだめだと思います。たとえばいろいろなことを運営会できめますけれども、その際に官廳がいろいろ天くだり的に今まできめておりました。
官廳制度の民主化という点は、官吏と一般人民、われわれの側で申せば海運從業員と海運企業という関係と、高級官僚と下級官僚との問題の二つにわかれると思うのですが、われわれの側からすれば、官廳と私企業の関係を改善しなければだめだと思います。たとえばいろいろなことを運営会できめますけれども、その際に官廳がいろいろ天くだり的に今まできめておりました。
メリツト・システムがスポイル・システムに拡大して出て参つたのでありますが、現在の日本においてはスポイル・システムの適用より、むしろ官廳制度の反動化というようなビユーロクラシーの面の弊害が、よりまだ強いて感ぜざるを得ないのであります。從つてそういう面から言うと、特別任用の制度を拡大することこそ、公務員制度の民主化のために、かえつて大いに役立つものと考えるのであります。
又、各省設置法案に代る行政官廳法の一部を改正する等の法律案は、現行官廳制度の効力を延長するための法案でありますので通過させて頂きたいと思います。尚今後提出を予定しておりますものには、新給與関係の法案、厚生省官制を改めて薬務極を設置するための法案があります。
○中曽根委員 もう一つお伺いしますが、今まで割当委員会というものによつて民間人の声を入れてやつたようですが、一体そのどういうところが惡くてこういうふうな官廳制度にかえるのか、ここに書いてある政府説明では納得できないところがあるのですが、公式的な話でなく、実際事務上あるいは行政運営上どういう点が惡いのかということを、もう少し具体的に御説明願いたと思います。
○成田委員 今大臣からお話がありましたように、今度の中勞委の裁定が、勞働條件に關するものではないしに、むしろ官廳制度そのものに觸れた調停案であるということで御意見があつたのです。私も今度の調停案を見まして非常に奇異に感じたというのはそこなんでございます。
それを官廳制度といたしまして、各農山漁村に普遍的にこれを擴充いたしますことの、規模の面におきましても、非常に困難であることは想像されるのでございますが、結局簡易輕使な制度をおかなければならないということがその原因であろうと思うのであります。