1958-04-22 第28回国会 参議院 建設委員会 第24号
ところが多くの官庁職員諸君は伝家の宝刀としてそれを隠しながら、土地収用法を発動いたしますとあなたは損になりますから、この辺で話し合いをいたしましょうということをして、今まで国民をだましてきておるのです。役人が強いのではないのです。法律が強いのです。法律がある精神をはっきり示しておるにもかかわらず、役人の口一つでごまかそうという考えを持つから、国民が納得しないのです。
ところが多くの官庁職員諸君は伝家の宝刀としてそれを隠しながら、土地収用法を発動いたしますとあなたは損になりますから、この辺で話し合いをいたしましょうということをして、今まで国民をだましてきておるのです。役人が強いのではないのです。法律が強いのです。法律がある精神をはっきり示しておるにもかかわらず、役人の口一つでごまかそうという考えを持つから、国民が納得しないのです。
これらを勘案いたしまして、今後総理府ばかりでなく、全官庁職員諸君に対して、最高責任者が十分監督する、こういう制度をもつと徹底するように、総理府あたりは各官庁に対して鞭撻してもらいたい。かように私は強く希望いたします。
すでに官吏諸君は、憲法二十八條で保障されておりますところの勤労者の団結権、団体交渉、罷業権その他を剥奪されておりますが、この職階制の法律によつて、一層この官庁職員諸君の生活は困難になり、上と下との矛盾が一層激化して来る。