2012-02-29 第180回国会 参議院 国際・地球環境・食糧問題に関する調査会 第3号
例えば、北京ですが、首都の北京では密雲ダムというのと官庁ダムという二つのダムがあったんですが、ほとんどこれでは水が足りなくなりまして、ほかから導水する、あるいは南水北調に頼ると、こういう状況になっております。それから、密雲ダムなどは元々農業の用水としては非常に貴重なものなんですが、周辺の農民はここから水を取ることが全く許されていないと、こういう状況になっています。
例えば、北京ですが、首都の北京では密雲ダムというのと官庁ダムという二つのダムがあったんですが、ほとんどこれでは水が足りなくなりまして、ほかから導水する、あるいは南水北調に頼ると、こういう状況になっております。それから、密雲ダムなどは元々農業の用水としては非常に貴重なものなんですが、周辺の農民はここから水を取ることが全く許されていないと、こういう状況になっています。
また、北京郊外から約四時間ばかり北の方に行きますと、官庁ダムというのが建設されております。これは日本が中国におる時代には、やはり日本の技術をもって、あの永定河のダムを建設しまして、水力電気をやるということで、相当の機械を持ち、あるいは材料をもって作ることになっておりましたが、何分にも特殊な泥濘の関係その他で、日本の技術ではどうも満足な建設はできなかったのである。
(「本論に入れ」と呼ぶ者あり)北京の郊外に官庁ダムが作られておりますが、ここでは天津の洪水を防いでおります。われわれはこのようにしてすでに——(「委員長本論に入って急いで下さい」と呼ぶ者あり)
私はこの間支那に行つたから、支那の話をすると、何かお前はこのごろよそへ行つて来て偉そうなことを言うと言うかもしれませんけれども、官庁ダムという、永定河の上流にちようどこういうところがある。これは堰堤であります。こまかいことは申し上げませんが、つくつた。これは琵琶湖の何倍かという貯水池ができることになつておる。ところがそこに、中国の村は小さいですから、百四十八箇村が水没する。
私たち議員団一行は、中国の非常に大きな建設の一つである、永定河の官庁ダムを視察したのであります。この視察に当りましては、中国側はわざわざ北京から寝台付きの三両編成の特別列車を我々議員のために提供されまして、殆んど国賓待遇のような形で、我々は厚遇を受けたのであります。
で、我々一行の視察いたしましたのは、永定河の官庁ダムの建設でありましたが、長さ二百九十メートル、幅三百六十メートルの大きな水湖でありました。水の容水量は二十二億七千万立方メーターでありまして、これは一九五一年十月に着工して、二カ年で完成しております。
官庁ダムの建設にトラックも援助し或いは動力も援助し、また家畜も援助しております。新疆省の開拓にはたくさんのトラックが援助されております。決して軍事的援助ではないのです。そのために中国の建設が進んでいるのです。そうして中国に行つてみると、中国は小学校から平和教育をやつているのです。総理が行かれる、そういう立場にあるならば、ぜひ中国に行つて見て来て頂きたい。