1967-06-02 第55回国会 衆議院 文教委員会 第12号
この矛盾がなぜ生まれてきたかといえば、私の考えでは、あなたが答弁したように、官制からこれを切りかえるときにいろいろいきさつがあって、以前からずっと官制時代の会員をそのまま存続させなければならないという、そういう状態があったから、やむを得ずこういう形になって残ってきておると思う。
この矛盾がなぜ生まれてきたかといえば、私の考えでは、あなたが答弁したように、官制からこれを切りかえるときにいろいろいきさつがあって、以前からずっと官制時代の会員をそのまま存続させなければならないという、そういう状態があったから、やむを得ずこういう形になって残ってきておると思う。
だから、官制時代においては相当の権力を持っておったわけです。そういうものをなくしていくために、先ほど御答弁にありましたような諮問機関的な性格から純然たる栄誉機関の性格に移して、これを民主化していこうというのがねらいでこの政令ができておる、私はそう解釈しておる。それはあなたが先ほど御答弁なさったとおりです。としますと、古い伝統だからそれを守らなければならないということは成り立たない。
○麻生委員 要するにこの官制時代、つまりずっと以前に、大体これは美術家中心としてできておったものがこういうふうに改正されてきたから、美術部門が多いということの御説明でしょう、それは私は了解できます。しかし、今日の芸術院の任務とその性格というものは、そうではなくなってきておる。特に幅の広い芸術関係全般に、公平に及んでいかなければならない要請が生まれてきております。
政府の説明によりますと、現在世界の多くの国は、特派大使の制度を設けておりますが、わが国にては、旧官制時代はこの制度がありました。現状においても、かかる大使を特派することは可能であるという解釈論もありますが、これを明確にするために、この特派大使の制度を明文化することといたしたのであります。
これを旧官制時代の例をとりますというと、現在の行政組織法と定員法に相当するものをひつくるめて旧官吏制度においては官制という形式を通じて定められておつたのでありまするが、例えば大蔵省では勅任官が何人、奏任官が何人、判任官が何人というようなふうに組織をきめますと同時に、いわゆる組織上の問題としてそれぞれの官職に対する定数がもう明確に実は定められておつたわけであります。
これには当時のいきさつを調べてみますと、当初定員法ができましたときに、実はその前があるのでございますが、旧官制時代には全部定員外でございます。いずれも官吏乃至待遇官吏でありましたから勅令定員はございましたが、その勅令を以ちまして定員外になつておりました。それで伸縮してやつておつたわけでございます。