2004-04-20 第159回国会 衆議院 武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第5号
なぜ私がジュネーブ条約をこれだけしつこく聞いているかというと、まさにジュネーブ条約というのは、今までの日米安保システム、そこと違うモードが入り込んでくるわけですよ。ですから、今ここで問題になっているのは、日本は、何か問題があったときに、国際社会の規範に従うか、あるいは日米関係の規範に従うかということなんです。そのコンテクストにおいて、一元的な指揮権をだれが握るかということなんですよ。
なぜ私がジュネーブ条約をこれだけしつこく聞いているかというと、まさにジュネーブ条約というのは、今までの日米安保システム、そこと違うモードが入り込んでくるわけですよ。ですから、今ここで問題になっているのは、日本は、何か問題があったときに、国際社会の規範に従うか、あるいは日米関係の規範に従うかということなんです。そのコンテクストにおいて、一元的な指揮権をだれが握るかということなんですよ。
この集団的自衛権の問題をクリアすることによって、実はアジア太平洋地域における日本と他のメンバーとの二国間の安保システムのようなものも可能になりますし、一言で言うと日本外交のアングル、視野が拡大するんではないかというのが私の考えです。
第二番目に、非常に難しい話でありますけれども、外交・安保システムについて私の所見を述べさせていただきたいと思います。 一言で言いますならば、日本は、いかにして日米安保という基軸的な安全保障システムを少しずつ少しずつ対等な普通の関係にしつつ、多極的な安全保障をつくることができるのかどうか、そこに私は二十一世紀日本の外交、安全保障システムにおける最大の課題があると思います。
アジア太平洋地域の安全保障のあり方、このことを考える上で最も重要なキーファクターは、まず第一に日米安全保障体制、日米安保システムの堅持であり、第二に、これは二十一世紀に向けて文字どおり超大国としての道を歩もうとしている中国の動向、それに対する周辺諸国、とりわけ日本と米国の対応である、このように思います。
それから二点目は、アジアにおける平和あるいは安保のシステムの問題でありますけれども、二国間条約を中心にやっていくべきである、そしてそれを多国間のフォーラム等の協議システムによって補完をしていくのがいいんじゃないかということを、お二人ともそういう感じのことを述べられておりますけれども、当分の間私はそのとおりだと思いますが、これはいわゆる多国間同盟ないしは多国間の地域的集団安保システムへ進んでいくことを
東西冷戦が崩壊したといいまして軍縮がキーワードになっていますけれども、西側諸国はそれなりに、ソ連の脅威と直接対峙していましたし、また軍事同盟とか安保システムがあって各国の協調した軍縮が可能なんですけれども、東アジア方面において、日本がこの周辺国と軍事同盟を結んでいるわけでもございません。
また西ドイツの協定の問題その他、外務省の方でも検討、勉強したいというお話がございましたが、私は、これからこれらについての努力を本当にしなくらやならぬというのが、今日の日本のこういう安保システムの中での問題だと思いますので、これらのこととか主権の確保等についてさらに必要な措置をとられて、また、それらの結果についてお知らせをいただけるようにお願いしたいと思います。