1973-09-24 第71回国会 参議院 本会議 第38号
文部省は、筑波方式の管理運営を採用する根拠として、学部教授会自治の形骸化等の従来の欠陥をあげておりますけれども、従来の欠陥を是正するためには、中央集権化の方向ではなく、教授会の構成員の拡大等によって教授会の民主化をはかると同時に、職員や学生の運営への参加などによって学問の自主性と独立性を守る方向で解決すべきと考えるものでありますが、文部大臣はどのように考えられるか、お伺いしたいと思うのであります。
文部省は、筑波方式の管理運営を採用する根拠として、学部教授会自治の形骸化等の従来の欠陥をあげておりますけれども、従来の欠陥を是正するためには、中央集権化の方向ではなく、教授会の構成員の拡大等によって教授会の民主化をはかると同時に、職員や学生の運営への参加などによって学問の自主性と独立性を守る方向で解決すべきと考えるものでありますが、文部大臣はどのように考えられるか、お伺いしたいと思うのであります。
ところが、筑波構想は、この学部教授会自治の解体を主たる内容とし、研究と教育と管理の統一を否定をいたしておるのであります。教育の機能の組織的な単位としての学部を廃止して、これにかわるに学群、学類を、研究の基本的組織として学系を置き、管理は教師、研究者の手から奪い去って、管理のための固有の組織として、学長を頂点に新たに五名の副学長を配して中枢的管理機関を置くとしておるのであります。
(拍手) まず、最初に指摘したいのは、これまで大学自治のシンボルとして神聖侵すべからざる、神聖不可侵なもののようにいわれてきた学部教授会自治とは、一体どういうものでありましょうか。私の理解しているところでは、これまでの大学は非常に強い独立性を持った学部の集合体にすぎなかった。