1948-07-01 第2回国会 衆議院 文教委員会 第22号
そうした立場からいたしまして、今回日本学術会議法案がここに上程せられましたことは、この法案の実施によつてそうした学問機関、学問なるものが、眞に社会の、眞に大衆のものとなり終るための革命的の意義をもつものであると考えるのであります。從つてこれは少しく誇張的に申しますならば、まさに科学行政上のコペルニクス的轉回であるとも考えられるのであります。
そうした立場からいたしまして、今回日本学術会議法案がここに上程せられましたことは、この法案の実施によつてそうした学問機関、学問なるものが、眞に社会の、眞に大衆のものとなり終るための革命的の意義をもつものであると考えるのであります。從つてこれは少しく誇張的に申しますならば、まさに科学行政上のコペルニクス的轉回であるとも考えられるのであります。
ほんとうの碩学鴻儒がはいるもので、学術会議は日本の最高学問機関でありましようが、どうしてもこれは審議機関であり、また科学に関する行政機関をなすものでありまして、大分性格が違うのであります。從つて一方は碩学の士が選ばれるし、一方は性格上科学者でうるが行政的な手腕があるという者が母体をなすものであります。もちろん敗戰後でありますから、封建的なものは皆退けねばならぬ。