1956-05-11 第24回国会 参議院 文教委員会公聴会 第1号
かつて学務委員会というのがございました。これは全く地方の府県の学務部長あるいは学務課長、教育課長の諮問機関でありました。もし今ここで任命制が……、任命制とつまり公選制というものを抽象的な上で比較いたしました場合には、それはそれでの一利一短はございましょ。
かつて学務委員会というのがございました。これは全く地方の府県の学務部長あるいは学務課長、教育課長の諮問機関でありました。もし今ここで任命制が……、任命制とつまり公選制というものを抽象的な上で比較いたしました場合には、それはそれでの一利一短はございましょ。
従って教育委員会は、私たちの持っている観念からいたしますならば、直接選挙があってこそ、選ばれた人たちがその地域の子供に責任を感じて教育をする、この公選制度があってこそ、教育委員会制度の存在があるのでありまして、新しい法律によりますと、この公選制がなくなったならば、これを新という文字をつけようと、つけまいと、教育委員会と呼ぶよりも、むしろ学務委員会と呼んだ方が、国民の目を、国民の観念をあいまいにさせないためにも
第二の点ですが、今回の法案でできる教育委員会は、先ほども私が申し上げましたように、教育委員会という名前をつけるから非常にあいまいになるのでありまして、学務委員会とかはっきりした別の名前をとられると、国民も判断するのにもっと明確な判断が得られると思うのであります。
こういう教育委員会と申しますと、実はその名義はありましても、その実質におきましては、御承知の通りに、戦前にありました地方の学務委員会と同じようなことになりはしないかということをおそれるものでございます。
○門司委員 そうすると、この機関の中には、私今教育委員会のことを言いましたが、よく問題になりますのは、教育委員会というものが別個にあめつて、そして市会の中に、もう一つ文教委員会といつておるところもありますし、学務委員会といつておるところもありますが、似たような機関があつてやつておる。
曾て学務委員会というものがありまして、その当時の日本の教育の実情を見ますときに、この学務委員、会の権能が余りに過大であつて、そうして教員の身分というものが確立されていないで、地方財政にその生活権を仰ぐ面が非常に多かつたために、この学務委員会によつて殆んど町村の教育行政は支配された、これらの一部の権力者のために神聖なるところの教育の運営というものはいろいろな不当な圧迫を受け、その権限の下に隷属しなければならなかつたというような