1979-03-20 第87回国会 参議院 外務委員会 第7号
昭和五十四年三月二十日(火曜日) 午前十時一分開会 ————————————— 委員の異動 三月二日 辞任 補欠選任 竹内 潔君 三善 信二君 三月七日 委員三善信二君は逝去された。 三月九日 補欠選任 志村 愛子君 ————————————— 出席者は左のとおり。
昭和五十四年三月二十日(火曜日) 午前十時一分開会 ————————————— 委員の異動 三月二日 辞任 補欠選任 竹内 潔君 三善 信二君 三月七日 委員三善信二君は逝去された。 三月九日 補欠選任 志村 愛子君 ————————————— 出席者は左のとおり。
○政府委員(三善信二君) パリティ方式につきましては、御承知のように麦は従来からパリティ方式で決めてきているわけでございます。
○政府委員(三善信二君) 先生おっしゃるのは、恐らく生産量に対して政府の買い入れの割合のことを言っておられると思うんです。総生産量に対して買い入れているのが大体七〇%ぐらいで、三〇%は買い入れていないというのは、これは普通の常識でございます。
○政府委員(三善信二君) 御承知のように、麦には大体、規格として一等、二等、三等、それから等外、規格外というふうに分かれております。ビール麦は一、二等と等外ということに分かれておりますが、この一、二、三等以外で、等外の麦というのは大体災害のとき多く出ます。普通の場合にはほとんど少ない。
○政府委員(三善信二君) この自給肥料の有機質肥料の問題は、私は、そういう有機質肥料を使うような一つの運動ないしまた使うような条件を別の角度からつくることがまず前提条件だろうと、そういうことを農蚕園芸局でいろいろやっておられます。
○政府委員(三善信二君) 先生御承知のように、米価算定の場合には、米の生産費調査を基礎にするわけです。米の生産費調査の中には、米の生産に投下された材料とかあるいは労賃部分というのは当然入っているわけです。
○政府委員(三善信二君) 御承知のように食糧管理特別会計の損失額、五十年度予算案におきましては八千四百十億円。これは国内米と国内の麦と輸入食糧と、この三つの勘定の損失額の合計でございます。このうち米麦の売買逆ざやによる、政府の買い入れ価格と売り渡し価格の売買逆ざやによる損失額だけとってみましても、八千四百十億のうち六千百五十五億というふうになっております。
○政府委員(三善信二君) それは、生産費を、いわゆるパリティで計算しました買い入れ価格、それがどの程度カバーしているかというカバー率を申し上げているわけです。
○政府委員(三善信二君) 資料といたしまして、一番最近の資料をまず申し上げますと、四十八年でいきますと、生産費をカバーしております買い入れ価格、その率でございますが、小麦の場合は九三・四%、それから大麦の場合には八八・九%、それから裸麦は多少低くなっておりまして、七一・五%ということで……
○政府委員(三善信二君) 工藤先生御承知のように、四十九年度、ことしの生産調整は百三十五万トンで進めてきたわけでございます。私ども五十年度の計画として実は夏に予算を要求いたしますときに、この百三十五万トンの生産調整を百二十五万トンぐらいにしたらどうかというようなことも検討をいたして、とりあえずそういった予算要求も要求としては出しております。
○政府委員(三善信二君) 先ほど工藤先生おっしゃいましたように、四十六年、四十七年、これは一方では余り米を生じ、一方では予定どおりに集荷ができなかったということは先生のおっしゃるとおりでございます。四十八年につきましては御承知のように、限度数量の県間調整をやりましたし、そういうことで予定どおりの集荷が確保されるということで、私どもそういう報告を受け、現実にそうなると思っております。
○政府委員(三善信二君) ことしの、四十九年度産米につきましては、御承知のように、相当余裕を見て備蓄と申しますか、ランニングストックの量もふやすということで、私ども、県間いろいろ相談をし、予約の配分をしたわけでございますが現在まで私ども、集まってきております状態ではこれは消化はできるし、四十九年度産米は、私はだいじょうぶというふうに現在考えております。
○政府委員(三善信二君) いま上米の自主流通米——大体、上米でございますが、上米の価格の全国的な各都市、生産県等の価格を申し上げましたが、中米などは大体千九百円から二千百円ぐらいで最近推移をしているわけでございます。
○政府委員(三善信二君) それと、もう一つは、言い忘れましたけど、千六百円のこの標準価格米というのは政府が幾ばくかの財政負担をしてやっているわけでございますね。
○政府委員(三善信二君) それは、先ほど申し上げましたように、まあ大体安定をしていると、しかし便乗値上げ的に極端に、たとえば二千七百円とか八百円とか、そういうのがたまに出ないとも限らない。そういうのはこれは押えて、大体現状の価格でその水準を保っていくように、そういう指導をしておるわけであります。
○政府委員(三善信二君) 直接計算はいたしておりませんが、先生御承知のように、小麦についてこれは四十七年度産の生産費でございますが、これは六十キログラム当たり五千八十一円に生産費はなっております。それに対しまして、これは比較論で恐縮でございますが、四十八年産の小麦でございますが、政府の買い入れ価格が四千三百四十五円でございますんで、それに生産奨励金というのをつけております。
○政府委員(三善信二君) 一俵当たり二千円というのは、先ほど農蚕園芸局長が御説明しましたように、これは価格ということではなくて、やはりいろいろの生産するためのかかり増しの経費で、それの生産を奨励ということでございますので、直接生産費というようなこととの関係は、価格との関係はないというふうに御理解をいただきたいと思います。
○政府委員(三善信二君) 御承知のように、麦価の場合には、これはパリティでやっておりますので、生産費所得補償方式で計算したことはございません。
○政府委員(三善信二君) いま先生の御指摘の海外農業の視察でございますが、御承知のように、世界四地域に対して各省でもって編成しました調査団を派遣いたしたわけでございます。その報告書がいま先生お手持ちのこれだろうと思っております。私ども、これ、調査団を派遣いたしまして、帰ってきまして、それぞれ報告書を持ち寄り、一応の概況としてこれはまとめたものでございます。
○政府委員(三善信二君) 先ほど大臣から申し上げましたように、国際需給の専門委員会それから国内需給の専門委員会、それぞれ今後またひんぱんに開いて検討いたすことにしております。それでちょうど先ほど大臣も申されましたように、いま四班に分けて企画庁あるいは大蔵省も入れて大調査団をつくって、いまアメリカあるいは中南米、東南アジア、欧州班ということでいま次々に出発して調査を一カ月余りすることにしております。
○政府委員(三善信二君) 経済企画庁がつくっております経済白書につきましては、これは経済企画庁の立場として全般的な問題を取り上げているわけでございまして、農業全体の問題を中心に取り上げているわけではございません。農業白書は、御承知のように、農業全般の問題を全部一応網羅して取り上げているというところに違いがございます。
○政府委員(三善信二君) 私ども農林省としても、やはり農業政策の最も重要なポイント、そういった面については、できるだけ取り上げてほしいというようなことはかねがねから要望しておりますが、何を申しましても、経済白書は全省に関連しますし、また全体の経済の問題を中心に取り上げておりますので、なかなかそういった余裕もないような感じかと思いますが、今後とも先生のおっしゃいましたように、やはり農業の基本的な問題、
○政府委員(三善信二君) 御承知のように四十五年につくりました地域分担、これに基づいて、これは全国を十四の農業地域に分けてつくったわけでございますが、これを一つの指標としまして大体現在二十七、八県、県で独自のものをつくっております。それからまた、現在十数県についてはこの作業を進めているという段階でございます。
○政府委員(三善信二君) 世界の食糧事情の早急なキャッチ、緊急なキャッチを常にできるように、そういう体制を整備すべきではないかという御質問、御指摘のように、現在農林省も、大使館に農務官を派遣しまして、農務官からは、常にこういう状態における情報をキャッチいたしております。
○政府委員(三善信二君) 担当の経済局長が参っておりませんので、私からお答えさせていただきます。 ただいまの御質問の、今回のアメリカの大豆の輸出規制、これがガット法上おかしいんじゃないかという御質問だと思います。
○政府委員(三善信二君) ただいま大臣から御答弁になりましたように、農林省関係の四十八年度の予算でございますが、全体で一兆五千三百四十六億でございますが、昨年度に比べまして——昨年度一兆二千九百九十六億で、伸び率が一八・一%となっております。
○政府委員(三善信二君) 従来の予算から比べますと、四十八年度は相当大幅に伸ばしております。たとえば農業団地の育成、先ほど申し上げました予算にしましても、五百億から八百億に伸ばして、着実にこれは拡充強化をいたしております。それから第二次の農業構造改善事業等も、四十八年度は二百四十五億から三百二十九億ということで、これも拡大強化をいたしております。
○政府委員(三善信二君) オリジナルカロリーの問題でございますけれども、私ども農林省として正式に出しておりますのは、オリジナルカロリーによる自給率ではなく、金額で算出した総合自給率あるいは品目別の数量による自給率を出しております。それをオリジナルカロリーにかりに計算した場合ということの数字が新聞に出たのかと思っております。
○政府委員(三善信二君) 政策的観点から申し上げますと、先生も御承知のように、七五年を目標に十年後の一つの農産物の需給見通し、あるいは生産目標というものを試算して公表しているわけでございまして、その政策的な観点からは、食糧農産物の総合自給率ということで、オリジナルカロリーの面では出しておりません。そういう意味で、政策的観点からは金額の総合自給率、品目別の自給率ということでやっております。
○政府委員(三善信二君) 先ほど私申し上げましたように、たとえば一つの観点から過去の傾向が一体どうなっているか、いま先生おっしゃいました数字も、一つのその傾向の中の数字だろうと思いますけれども、大体いままでこれまでの傾向として、一%ないし〇・九%ぐらい従来の長い目で見た傾向としては伸びてきております。
○政府委員(三善信二君) この「生産目標の試案」で、私どもが、十年後の五十七年に、一応農地の要確保面積として計算いたしておりますのは、耕地面積として、四十六年が五百七十四万ヘクタールございますが、それを五百二十万ヘクタール、それから草地面積は、二十七万ヘクタール四十六年にございますが、これを六十四万ヘクタールにふやしたいということで、耕地面積と草地面積トータルからいきますれば、五十七年は五百八十四万
○政府委員(三善信二君) 文章を読みますと、何か先生おっしゃるように、単なる予想じゃないかというような解釈も出ようかと思いますが、私どもがこれを考えておりますのは、ここにいろいろ計算をしてございますこれだけの生産目標を達成するためには、どうしてもやはりこの農地が要るんだ、五百二十万ヘクタールが要るんだ、草地にしては六十四万ヘクタールが要るんだ、ということで考えておりますので、何とか、これは有用農地として
○政府委員(三善信二君) 長期の生産目標の関係でございますが——失礼いたしました、ミカンにつきましては温州ミカンだけを計算いたしておる数字でございますから、ほかのあれは入っておりません。そういうことで。
○政府委員(三善信二君) もう一度確認いたしますけれども、事務当局、事務的に計算を積み上げました関係では一応そういうことだということでございます。もう一度確認さしていただきます。
○政府委員(三善信二君) 食糧事務所に分掌させます事務の内容、私どもが考えておりますのは、具体的にこれは一応はっきりさしているつもりでございます。と申しますのは、野菜の指定産地で計画生産が行なわれている。その確認事務、そういうことをまずやらせる。それから出荷の確認、そういうことに限定をして食糧事務所にやらせる。
○政府委員(三善信二君) ただいま園芸局長が申しましたように、野菜対策に特に力を入れているわけでございますが、その野菜に関する流通事務等の末端においては、食糧事務所にこれを携わらせるということに今度の機構改革でなっておるわけでございます。
○政府委員(三善信二君) いま蚕糸園芸局長が申し上げましたような食糧事務所の職員がやる仕事と申しますのは、これはやはり統計の仕事のそういう補助的な仕事というふうに解して、食糧事務所の職員が全般的に、全面的にそれに当たるということじゃなくて、やはりその補助的な役割りを果たして協力をしていくというふうに理解していただいたらいいと思います。
○政府委員(三善信二君) 奥能登の農地開発事業につきましては、先生御承知のとおり、この地域は大体十一万ヘクタールぐらいの地区面積がございまして、二市五町村にわたります。耕地率が非常に少ないということで、大部分は林野面積になっておるわけでございます。
○政府委員(三善信二君) 優良農地、集団農地、いわゆる先生もいま御指摘になりました第一種農地、こういうのがどの程度つぶれたかという数字は私ども持っております。
○政府委員(三善信二君) 具体的に数字的にはつかんでおりません。ただ、私どもが感じておりますのは、農村の現実から見まして、いま、先生も言われましたように、工場等もその虫食いが出てくるという危険性はやはりあるわけでございます。それと同時に、大きな道路等がつきますと、同様にその周辺の農地等が非常に転用が進む。
○政府委員(三善信二君) その問題は、もうひとつはやはり畜産政策の一環としまして、そういう草地利用権を設定しまして、草地造成あるいはそういう管理がうまくいくかどうかとかそういう問題も、またあろうかと思いますので、そういう点も今後調査検討したいと思います。また、先生言われましたような点につきましても、もう少し実態を私ども調査さしていただきたいと思います。