1985-05-29 第102回国会 衆議院 外務委員会 第16号
その家庭科教育は何だか具体的に示したわけではないけれども、ひそかに仄聞をすると料理だ、裁縫だ、これは女子特有のものだから必修に残しておくべきだという見解を述べる委員が半分もいた、これは一体事実かどうか。これは日本のいわゆる男女差別の教育の温存を図る主張なんです。半分いましたか。できればだれとだれとだれがこの必修科目に残すべき委員であった、お名前をお聞かせ願いたい。
その家庭科教育は何だか具体的に示したわけではないけれども、ひそかに仄聞をすると料理だ、裁縫だ、これは女子特有のものだから必修に残しておくべきだという見解を述べる委員が半分もいた、これは一体事実かどうか。これは日本のいわゆる男女差別の教育の温存を図る主張なんです。半分いましたか。できればだれとだれとだれがこの必修科目に残すべき委員であった、お名前をお聞かせ願いたい。
それから、月経をめぐる問題については、女子特有の生理的周期に絡んで就業を困難ならしめる事態の本質と処置を考え、かつその期間中の就業の問題について考察しているわけでございます。
特に女子であることを理由にしわ寄せをこうむるということのないように啓発活動を行なうということが第一であろうかと思いますが、あわせましていろいろな女子特有の問題に対応しますための相談業務を活発に行なうとか、あるいは情報を迅速に集めるとかというような活動を通じまして事態に対処していく体制というものを整えつつ進んでまいりたいと思います。
この場合に、これは理想的にいえば、女子特有の職場があるでしょう。これはそれぞれ使っているようです。しかし、同じ職場で同じ条件で働くためには、女性としての若干の開きがあると思う。この開きをなくするのを、ただ雇い主だけに負担させて解決がつくかというと、残念ながら現在の産業資本家というのはあくまでも資本主義の利潤追求の上に立ちますから、なかなかやらないと思う。
すなわち、個々の使用者と個々の労働者との間の個別労働契約上の問題として扱うか、そうではなくて、労働関係の揚というものをこえた、もっと広い社会的な立場から、そういった女子特有な生理を把握いたしまして、社会的な立場から、いわゆる母性保護の見地から特段の措置を講ずる、こういう問題の把握ということもあり得ようかと存じます。そういった点については国際的にいろいろな考え方が出されております。
しかしながら、女子の教員につきましては、やはり女子特有の事情と申しますか、身体的にも、いろいろな特性がございますから、そういうことは、やはりおのずから人事行政のやり方の上にも考慮すべき点を残していると思います。そういう観点から申しますと、やはりそういう女子なるがゆえにということだけではなくて、やはり総合的に人事行政をやるのが望ましいと考えます。