2001-05-31 第151回国会 参議院 文教科学委員会 第10号
遠山大臣も当時東大の学生であったわけでありますから覚えておられると思いますが、この国会議事堂の前で東大女子学生樺美智子さんが警視庁機動隊とデモ学生との攻防戦の中でその若いとうとい命を落とされました。 私は、今回のこの一連の改正になぜもっと早く着手しなかったのか、なぜ今なのかという思いを持つものであります。
遠山大臣も当時東大の学生であったわけでありますから覚えておられると思いますが、この国会議事堂の前で東大女子学生樺美智子さんが警視庁機動隊とデモ学生との攻防戦の中でその若いとうとい命を落とされました。 私は、今回のこの一連の改正になぜもっと早く着手しなかったのか、なぜ今なのかという思いを持つものであります。
ことに、女子学生・樺氏の死亡につきまして、故人にとりましてはまことにこれはお気の毒なことであるのでありまするが、これをいかにも警察官の暴行によって死亡したるがごとき宣伝をしておることは、言語道断なことであると考えるものであります。先刻、東京地検特捜部よりも解剖の所見について発表があったのでありまするが、一口に言えば、いわゆる圧死と見ているようであります。
女子学生樺氏の死因につきましては、地検特捜部の解剖所見については先ほど法務大臣より発表がございましたが、警察の調査によりましても、あのときは警察部隊とは接触しておらず、学生等が国会構内に乱入する際、周辺の圧力により倒れ、次いで死亡するに至ったものと考えているのでありまして、頭部に外傷のないところ等からも考えまして、警察官の暴行による死亡であるなどということは断じてないと考えておるものでございます。