1971-11-12 第67回国会 参議院 公害対策特別委員会 第2号
この廃坑は奥洞海の海に面し、あるいは響灘に面する近いところにずっと坑道を掘っているわけです。そういうところに捨てて害はないかどうか、そういったことの検討はおそらくされたと思うんですけれども、通産省にも相談することなく、また、福岡の鉱山保安監督局とて全然知らなかったと、こういうことですが、こういうことでいいのかどうかということですね。重ねてお伺いしたい。
この廃坑は奥洞海の海に面し、あるいは響灘に面する近いところにずっと坑道を掘っているわけです。そういうところに捨てて害はないかどうか、そういったことの検討はおそらくされたと思うんですけれども、通産省にも相談することなく、また、福岡の鉱山保安監督局とて全然知らなかったと、こういうことですが、こういうことでいいのかどうかということですね。重ねてお伺いしたい。
それで一応現況におきましての計算上では希釈、拡散を計算して推定いたしているわけでございますが、これによりますと、四十四年当時から見まして大体汚濁量は四分の一以下になるということによりまして、数値的には奥洞海の一番奥のところの一部を除きまして、この環境基準は達成できるということが計算結果といたしては出ております。
次に、そういう堆積物の処理の問題でございますが、実は港の中で海底に堆積したどろがどういう状態であればどういうふうに人体に危険であるかということは、私ども専門でございませんので、いずれその基準が出ようかと思っておりますけれども、とにかくいわゆる危険物、たとえば奥洞海のような問題がございますので、そういう場合の処理対策というのは技術的にどうしたらいいかということでいろいろと検討しておるわけでございますけれども
しかも、出てくるのをのんべんだらりと待っているということ自体もまた気の長い話で、これだけ問題になって、奥洞海もそうですし、海が汚染された話というのは相当あります。ただこのヘドロだけじゃなくて海そのものが汚染されている。これは要するに、たとえば大阪湾とか東京湾等も相当重金属とかまたは水銀とか、砒素とか、そういうようなものも相当問題になっています。
ただ、私どもが想像しておりますのは、さっきも申しましたような、たとえば奥洞海のような非常に奥まった入り込んだところ、そういうところじゃなかろうかということで想像して検討して調査するという手法をとっております。
ただいま申し上げましたのは、手を打つと申しましても、技術的にも非常にむずかしい問題がございますし、学問的にもいろいろな、たとえば潮流の問題とか潮汐の問題、あるいは化学処理の問題、そういうふうないろいろな方面の専門家によりまして具体的に奥洞海を浄化するために、基礎データを、さらにどういうものが必要だというふうなことで整理してまいって進めておるわけでございまして、現に先ほど申し上げました国の約一千万円の
これは関門海峡から若戸大橋、若戸大橋からその中の奥洞海というところに対しまして、幅三百メートルから二百メートルくらい、水深が九メートルあるいは八メートル五十というような規模で工事を行なっておりますし、また、船がとまるための泊地もしゅんせつしております。
それからまた、奥洞海から奥のほうに至りますと、大体八メートル五十から九メートル、幅も二百メートル程度に狭くなりますが、このような航路に整備をしていく。大体におきまして、この整備は国がみずから直轄で行なっております。 それから、それに付属いたしまして、いろいろな泊地というのがございます。泊地と申しますのは、例の船がとまっていくところでございますが、これは補助事業で行なう。
四十八年一月一日に最終のきびしい基準がかかることになっておりますので、それによりまして、計算上は奥洞海のほうのごく一部を除きましてA、B、Cとも達成できる、こういうことになっております。
それは、一番奥の奥洞海という位置で、茶色にきたなくなった海水をガラスの水槽にくみ上げて、魚には気の毒でありますが、生体実験を船の上で行ないました。キス二匹、アジ二匹を入れた。十秒、二十秒——一分十秒ぐらいで、白い腹をポカリと上に向けて浮いてしまった。
それでございますから、洞海湾につきましても、八月一日の告示によりまして、奥洞海につきましてはすでに砒素がかかっております。それで、今回近く指定になります響灘も含めました洞海湾全水域につきましても、当然砒素も全部一律の基準で排水が規制されることになります。
○小野明君 これは地元のある私的な公害研究所の発表なんですが、このヘドロを分析した結果、奥洞海のヘドロからは四万一千六十PPMという、これだけのカドミウムを検出したというわけです。ですと、百グラム中ほぼ四グラムということで、これはカドミウム鉱山並みの汚染である、こういわれているわけです。こういうふうに、これはきわめて緊急を要すると思いますね。ですから、労働者が手に炎症を起こしたりしている。
と同時に、洞海湾の中の状況ですが、奥洞海はPHが一だったんです。私たちも手をつけていますと、指の爪のこのうしろのところがすぐ痛くなるわけですね。そういうPHが一といったら試験管の中ではもう強酸なわけです。非常に強い酸で洋服なんかかけたらぼろぼろになるほどの強い酸なわけですが、それが海なんです。ビーカーと海と同じである、そのように私たちは感じたわけですが、そして非常に熱い、温度が高いわけです。
しかもこの発表のやり方を見ていると、奥洞海よりも中洞海のほうが汚染度が高いということを当初あなたたちは隠しておった。ある意図を持って、特に企業に遠慮をしてそうして数字を発表しないという意図があまりにも濃厚過ぎる。だから私が要求したいのは、このシアンについても二十二工場の排水口における調査結果、しかもこれは昨年の六月と八月にやられているのだから発表してもらいたい。
で、厚生省のほうにお伺いするのですけれども、この奥洞海のほうが住民がすぐそばにいるわけです。厚生省のほうとしては洞海湾があんなふうにきたなくなっている、悪臭がひどい、そういうようなことは住民の健康保持のためからいけば、まことにあんな状態になったのでは困るのではないか、とんでもないのではないかと、こういうふうに考えているのだろうと思うのだけれどもその点どうですか。
それで現在その入り口、中洞海、奥洞海、これを見ますと、奥洞海はとんでもないほど汚染されているわけです。響灘のほうに埋め立てができればできるほど、現在の中洞海のほうまでもずんずん汚染されていくのじゃないかと実は心配しているわけなんです。
汚染の実態から見ますと、若戸大橋から湾口のほうへ出てまいりますとまだ比較的よろしいのでございますが、湾央のほうでございますと、中洞海から奥洞海にかけましては、これはほとんど水が滞留して動かないというような状況から、CODにつきましても三〇から四〇PPMというような高い数字を示しております。