1948-01-30 第2回国会 参議院 本会議 第9号
次に労働大臣にお伺いいたしますが、失業保險法、失業手当法は労働者四百五十万のみを対象とされておりますことは誠に遺憾に堪えない次第でありまして、先程述べました通り、敗戰國民の誰かが拂わねばならないところの代償として労働に服して帰つて來た者は、國家の責任において考えるべきは当然でありまして、これらの者は帰つて來た日から失業者なのであります。
次に労働大臣にお伺いいたしますが、失業保險法、失業手当法は労働者四百五十万のみを対象とされておりますことは誠に遺憾に堪えない次第でありまして、先程述べました通り、敗戰國民の誰かが拂わねばならないところの代償として労働に服して帰つて來た者は、國家の責任において考えるべきは当然でありまして、これらの者は帰つて來た日から失業者なのであります。
從つて私が僅かなる過去四ケ月の施政におきましては甚だ不十分ではございましたでしようが、いわゆる生産復興運動のために労働者の奮起を促し、或いは昨年の國会を通過しました職業安定法、或いは失業保險法、失業手当法、こういつた労働法規を作つた精神もやはりここにあるのでございます。從つて私は御指摘のような労働組合の健全化を図るために取締の方針にのみ堕せんとする考えは毛頭持つておりません。
船員に対しましては、これを失業保險法失業手当法から切離しまして、本改正法律案により船員保險制度の中に織り込んで実施することにいたしますのは、船員が海上労働者として陸上労働者と異なる特殊な労働事情を持つているからでありまして、船員保險制度は、かかる事情の下にある船員に対する綜合的な唯一の社会保險制度として從來実施運営されて來ました点に鑑み、むしろその中に失業保險、失業手当の制度をも織り込むことの方が便宜
從つて失業保險法、失業手当法ができまして、保險金、手当金が貰えますれば、生活保護法に落込む人を少くするということができる面もあると思うのであります。而もそれは單なる國の一方的な負担によらない、三分の一の負担にしろ、共済の組織で自立できることが非常に得策じやないかと思います。
○政府委員(上山顯君) 失業保險特別会計法の御審議を願いますに当りまして、御参考のため目下参議院において予備審査を願つております失業保險法、失業手当法の大体の趣旨並びに構想について御説明申上げたいと思います。 失業保險法の立案に対しましては、昨年八月十五日衆議院の生活保護法案委員会の附帶決議におきまして、失業保險の創設に前進すべしと希望決議をされておるのでございます。