○田英夫君 早川、太刀川両君は、でっち上げだと言っている。それは調べない。そして、指紋という、いま警察の方が言われるように、絶対の証拠を握りながらその引き渡しは求められない。国民の皆さん聞いたら、これはどうしたって納得できませんよ。金大中事件、起きて一年七ヵ月たつんですよ。
早川、太刀川両君の釈放後、でっち上げ事件だということを知りながら、釈放していただいたのはありがとうございますなんて言って、またまた韓国一流の駆け引き要求にこたえて、そうして、日韓定期閣僚会議や、あるいは韓国が要求する二億一千五百万ドルの借款供与などをさらにやろうとしている。
疑問がある以上は、国民を守るというお気持ちがあるならば、実情を調べるということがあってしかるべきなので、私はお聞きしたんですが、これに対して時間がありませんからこれ以上お聞きいたしませんが、少なくとも政府は、早川、太刀川両君が、でっち上げかもしれない事件でつかまったにもかかわらず、この問題については対韓配慮のために調べない、調査はしないと、こういうお答えをいただいたと理解をして、次の質問に移ります。
○田英夫君 そうなりますと、いまのお話を率直に伺っていると、早川、太刀川両君は日本人である。そして日本政府の立場ということは抜きにして、韓国政府の裁判が公正に行われていると判断せざるを得ない状況の中では、この問題には触れないということになると思いますが、そう理解してよろしゅうございますか。
○説明員(大高時男君) 早川、太刀川両君の問題につきましては、警察といたしましては、現在のところ両君の国内法に違反するような何らかの事実というものを掌握しておりませんし、これについて特に捜査その他をやることは、いま考えておりません。
○田英夫君 次回にまた詳しく伺いますが、早川、太刀川両君は帰ってきてからの談話の中で、事件は全くでっち上げであったと、こう述べているわけでありますが、そうなりますと、日本国民がある外国を旅行していて——彼ら二人ともそうでありますが、やや滞在的な旅行ではありますけれども、いずれにしても旅行中、外国で全くでっち上げという事件で逮捕されて、一年近くも投獄され裁判にかけられて有罪になると、こういうことがそのまま
一つだけ伺っておきたいんですが、日韓問題ですが、早川、太刀川両君が釈放されて帰国いたしましたが、これでいわゆる日韓閣僚会議を開く条件が整ったというふうにお考えになりますかどうか。
先ほどの堂森委員の御質問、つまりでっち上げという早川、太刀川両君の発言に対して大臣が御答弁なすった中に、お二人が被告の立場であるということも考慮しなければならぬというようなことをおっしゃいましたけれども、これは韓国の事情のみならず、一般的に政治裁判の場合は、ある意味においては被告こそ最も有力な弁護士であるという一面もあるわけでございまして、被管だからその言うことは当てにならぬのだというふうにとられるようなお
○堂森委員 時間がもう余りありませんので残念でありますが、これはいずれ——きょうも早川、太刀川両君を参考人あるいは証人として呼んでもらいたいということを理事会に申し出ておりまして、何らかの決定がされると思いますが、もっとさらにこの問題について政府の態度を追及したい、こう思うのであります。 ほかの問題に移りたいと思います。
総理、あなたは、金大中氏の事件や早川、太刀川両君の問題は完全に解決済みという見解をとっておられるのですか。韓国と対等に話し合いもできないで、何が自主外交ですか。自主外交どころか、外交不在というべきではないのですか。(拍手) それに、朝鮮民主主義人民共和国に対してはどのように対応しようというのですか。
○正森委員 そういうことだそうでありますが、しかしあなた方は、早川、太刀川両君に対して外交保護権を場合によっては行使しなければならないという責任が外務省にあるということは、これは認めざるを得ないと思うのですね。
○田英夫君 早川、太刀川両君が罪を犯したと言われているのが去年の十二月ですよ。金大中事件は去年の八月八日です。その犯人の金東雲は指紋が割れているんですよ。早川、太刀川両君の場合は、不当な、大統領緊急措置という国際通念からしても民主主義に反する不当な、法律とはいえないものに違反したといわれて、軍事法廷で二十年の懲役が言い渡された。
最後に、時間もありませんので要請でございますが、私の仄聞をいたしますところによりますと、早川、太刀川両君のうち太刀川さんにつきましては、三年前に呼吸器系統の病気でかなりの日数入院されたという事実がございます。
○大久保(直)委員 早川、太刀川両君の韓国におきます逮捕問題について、大臣に二、三お伺いをいたしたいと思います。 初めに、この問題は、事の経過並びに性質上、国民が納得できる解決を、しかも可及的すみやかな解決を求めておるわけでございますが、問題が発生いたしましてから今日までかなり時間も経過をいたしてまいりましたし、また新しい事態の進展等もございます。
そこで、この早川それから太刀川両君を逮捕し、長期にわたって自由を拘束している、こういうことの根拠になったのは、明らかにされているように大統領緊急措置第四号だ。この緊急措置の内容は、これは全く驚くべきものである。それは全国民主青年学生総連盟、これに入った者はもちろん連絡をとった者も接触をした者も死刑、無期、五年の懲役、こういうようなひどい刑罰になっておる。