1947-10-02 第1回国会 参議院 農林委員会 第20号
この事たるや見ようによりますると、いわゆる天降り供出である。天降り割当であるという農村においては批評も起り得るわけでありまして、仮にこれを割当てましても、今後百パーセント供出を得るには相当に盡力をしなければなりません。
この事たるや見ようによりますると、いわゆる天降り供出である。天降り割当であるという農村においては批評も起り得るわけでありまして、仮にこれを割当てましても、今後百パーセント供出を得るには相当に盡力をしなければなりません。
しかるに、百町歩に近いところの不耕作田があるのでありますが、これは何がゆえであるかと申しますならば、すなわち、今までのような天降り供出、今までのような強権によつて威かされたところの供出である限りにおいては、農家はたくさん百姓をしようとすれば惡農となつてしまうことを恐るるのあまり、かような農家の耕作放棄があるのでございます。
農民に対しまして納得のいく供出制度は当然のことでありますし、さらに天降り供出が反動政治家のやり方であるということは論をまたないところでありますが、同時に私は、供出を完全に出すためには、どうしても供出制度の民主化が必要であるということを申し上げたいのであります。