1947-10-15 第1回国会 参議院 水産委員会 第11号
〔専門調査員朗読〕 意見書 熊本縣天草郡牛深漁港修築に関する請願 請願者牛深町長 高橋重博外二名 牛深漁港は我が國重要漁場である天草洋の根拠地であり、水揚高も昭和二十一年度は二億円に逹している。
〔専門調査員朗読〕 意見書 熊本縣天草郡牛深漁港修築に関する請願 請願者牛深町長 高橋重博外二名 牛深漁港は我が國重要漁場である天草洋の根拠地であり、水揚高も昭和二十一年度は二億円に逹している。
九州本土との間には、八代海、有明海の二海を抱きまして、一つは不知火の傳説を秘めた島々の彼方に肥薩の連峯を望み、一つは天草松島を配しまして雲仙岳を望みまして、山陽のいわゆる雲仙山耶の雄大無比な天草洋の巨濤がその裾を洗つておるのが、天草風景の大観であります。由來天草は、曾て西洋文化の門戸でありまして、日本におきましてキリスト教文化の発祥地であります。
の有明、八代の海を抱き、はるかに肥薩連峰に火を吹く大阿蘇を眞近かにながめ、西は頼山陽の「雲か山か呉か越か」の洋を拡げ、北は津早、千々岩の兩海峽を横たえて雲に霞む雲仙を軒端に見、南は太平洋の波に洗わるる周圍七十六里と三十五里の二島を取り巻く百九つの島島から成る五十七万里、人口二十五萬、戸數三萬九千五十六箇町村、全島公園の群島でありまして、右に豪壮阿蘇、左に妖麗雲仙、雨奇晴好、氣象萬千、海は雄大無比の天草洋