1958-09-11 第29回国会 衆議院 逓信委員会 第10号
この天然色テレビジョンの大量生産技術がまだまだ日本では国産として安い、大衆に買えるようなそういう受像機あるいは送像機等の生産をするに適したように整備しているとは判定できないのであります。
この天然色テレビジョンの大量生産技術がまだまだ日本では国産として安い、大衆に買えるようなそういう受像機あるいは送像機等の生産をするに適したように整備しているとは判定できないのであります。
○濱田政府委員 天然色テレビジョンは、テレビジョンの理想的な形態として、必ず私はそこにいくと思うのであります。これにつきましては、アメリカの技術開発が非常に進んでおりまして、私はまたアメリカ式が世界の標準となるのではなかろうかということを予想しているのであります。それにつきまして、今の方式を採用するとしますれば、またアメリカにロイアルティを払うということになることは必至であります。
しかしながら、やがて天然色テレビジョン、あるいは今日われわれの亨受しておるようないろいろの、一般的のテレビジョン以外に、先ほどのお話の教育放送とか、あるいは産業放送とか、その他いろいろなたくさんのテレビジョン、あるいは関連した電波の応用が盛んになってきて、このチャンネルの需要が増した場合には、そういう場合におきましては、現在のテレビジョンをUHFにおいてやるのがいいのではないかというふうに考えておりますので
しかも今言った天然色テレビジョンのごときものは重要な問題であって、大きな問題を包蔵しておる。せんだって実は委員会としてもNHK当局が研究しておるものを見たのですが、一般に対しましても重要な示唆を与えるような研究が進められておるにもかかわらず、これが公開は一応してもしなくてもよろしいという状態に置かれておるわけです。
○政府委員(濱田成徳君) 六メガ、七メガの問題は、カラー・テレビジョン、天然色テレビジョンの実現の場合を予想して論ぜられたことが多いと思うのであります。私の見解では六メガで一向差しつかえないと、ただいま考えております。と申しますのは、このだんだん研究が進みまして、場合によるともう少し幅を狭くしていいかもしれないというふうな見方もございますので、私はちっとも心配はいたしておりません。
たとえば天然色テレビジョン等の問題につきましては、日本の現状ははなはだ不満足であります。放送協会における研究の状態もまだまだ十分ではないと思います。また一般の民間諸会社等における研究も満足できない。そうしたときに特に力を入れてこの方面をやってもらいたいということを郵政省では考えまして、そういう希望をこの二、三年来述べて、研究費を交付しようという計画を立てておったわけであります。
同様あるいはもっともっと懸念すべき事情が、天然色テレビジョンにつきましても起るだろうということを私どもはふだん心配しておりまして、一日も早く、日本放送協会または電子工業関係会社によりまして、天然色テレビジョンの開発、研究が進められるように絶えず念願し、また関係者には注意を喚起しておる次第であります。