1992-12-08 第125回国会 衆議院 科学技術委員会 第1号
○辻(一)委員 アメリカのCIAの文書「フランスの原子炉燃料再処理計画、情報の分析」というのが一九八四年の九月に出ておるのですが、このアメリカのCIAの資料によると、「(アメリカの)国務省の報告の示すところでは、フランスは民事用の天然ウラン燃料原子炉ないし高速増殖炉を核兵器級のプルトニウムの需要を満たすために用いるというオプションを保持している」。
○辻(一)委員 アメリカのCIAの文書「フランスの原子炉燃料再処理計画、情報の分析」というのが一九八四年の九月に出ておるのですが、このアメリカのCIAの資料によると、「(アメリカの)国務省の報告の示すところでは、フランスは民事用の天然ウラン燃料原子炉ないし高速増殖炉を核兵器級のプルトニウムの需要を満たすために用いるというオプションを保持している」。
○説明員(結城章夫君) イギリスにおきましてはBNFLという英国核燃料会社でございますが、セラフィールドに天然ウラン燃料年間千五百トン処理の再処理工場を持っております。これはB205工場と出しております。一九六四年に運転を開始いたしまして、これまで順調に運転しておると聞いておりまして、稼働が停止しているということは聞いておりません。
まず、フランスでございますが、フランスの核燃料公社、COGEMAでございますが、マルクールにUP1という工場を持っておりまして、天然ウラン燃料で年間一千トンの処理能力を持っておりまして、一九五八年から運転中でございます。
天然ウラン燃料で済むか、濃縮燃料で済むかということは非常に大きな差異ですね。つまり、日本がどこからかウラン鉱石を買ってきて自弁でやれるか、それともアメリカのような先進国の濃縮事業に頼らざるを得ないかという、その分かれ道を決めるわけですから、したがって天然ウランの道を選ばれたということは、一つの原子力政策をお立てになって、その第一歩としてイギリス炉を導入なすったと私は考えたわけです。
それから英国でございますが、これは英国核燃料公社が再処理事業を行っておりまして、天然ウラン燃料につきましては現在運転中でございますけれども、濃縮ウラン燃料につきましては現在故障いたしておりまして、施設全体についての手直しを進めておるところでございます。 それからフランスでございますが、これはフランスの核燃料公社が再処理事業を行っておりまして、天然ウラン燃料につきましては現在操業中でございます。
このことは、燃料といたしましては、天然ウラン燃料と低濃縮燃料と二色にまたがるわけでございまして、アメリカの再処理は低濃縮の再処理をやっておる、イギリスの再処理は天然ウラン燃料の再処理をやっておる。それぞれ違っておるわけです。
「天然ウラン燃料の製錬については、現在、原子燃料公社を中心として探鉱から製錬までの技術の開発を図っているが、将来は民間企業において事業化されることを期待しており、本格的事業化を促進する場合は、公社及び民間において開発された最も有利な製錬方式を採用することとする。」ということは、今、原さんがおっしゃったこともこの通りですね。
(5) 原子燃料の国産化について (イ) 天然ウラン燃料の製錬については、現在、原子燃料公社を中心として探鉱から製錬までの技術の開発を図っているが、将来は民間企業において事業化されることを期待しており、本格的事業化を促進する場合は、公社及び民間において開発された最も有利な製錬方式を採用することとする。
今、政府の統一見解をいただいたわけですが、(5)の(イ)に天然ウラン燃料の製錬について見解が発表されておるわけです。当初この公社を作りますときには、開発は民間方式がいいか、政府がやる方がいいかということは、ずいぶん議論が白熱したことですが、当初においては、民間開発を重視するという方針であったと記憶しておるわけでございます。
○椿繁夫君 次に、国際規制物資について伺いますが、現在わが国で使用される原子炉やその燃料、たとえば日本原子力研究所の原子炉、あるいはその日本原子力発電株式会社の建設中のコールダーホール型の発電用原子炉、これらの濃縮ウラン、天然ウラン、燃料等は、アメリカとか英国とかカナダとの間に結ばれた原子力一般協定により、わが国に導入されているものと聞いておりますが、大体そういうことですか。