1969-06-25 第61回国会 衆議院 産業公害対策特別委員会 第20号
過去の例を見ましても、有名な、明治の末から大正にかけましてあったのですが、大阪アルカリ事件という大気汚染に関する判決がありますが、これは第二審から数えまして、最終的に決着がつくまでおよそ九年かかっております。第一審も入れますとおそらく十年以上はかかっているだろうと思います。
過去の例を見ましても、有名な、明治の末から大正にかけましてあったのですが、大阪アルカリ事件という大気汚染に関する判決がありますが、これは第二審から数えまして、最終的に決着がつくまでおよそ九年かかっております。第一審も入れますとおそらく十年以上はかかっているだろうと思います。
この点は、昔、大正五年に大阪アルカリ事件という事件の判決がございました。これは大阪府の大阪アルカリ会社というのの煙突の煙で農民が被害を受けた事件でございますが、大審院は、大阪控訴院で賠償責任を認めたのに対して、企業として相当の設備、注意をすれば責任がないという、過失責任の原則に立った考え方で破棄、差し戻しをした事件でございます。