1956-05-25 第24回国会 衆議院 外務委員会 第50号
当時新聞で大野公使が辞職を申し出たということも伝えられておりました。しかし最近の外務省のやり方は無責任きわまるものがあると思う。私は日ソ交渉にしても指摘すべき点はたくさんあると存じておる。これは吉田内閣時代のことですから今あらためて政府の責任を追及はいたしません。
当時新聞で大野公使が辞職を申し出たということも伝えられておりました。しかし最近の外務省のやり方は無責任きわまるものがあると思う。私は日ソ交渉にしても指摘すべき点はたくさんあると存じておる。これは吉田内閣時代のことですから今あらためて政府の責任を追及はいたしません。
ガルシア副大統領と大野公使が四億ドル賠償案に調印をいたしております。で、レクトを中心とする反対派の主張に対しましても、当時ガルシア副大統領は、日本が四億ドル以上はどうしても払えないというから、日本の支払いの意思と能力の限度一ぱいで妥結することがフィリピンの利益と考えるから調印したのだ、こういう声明を当時発表したはずであります。
実は数日前オーストラリアの大野公使から電報がきまして、再来年の国際ペン・クラブの総会を日本で持ちたいという話が持ち出されておる、まことにけっこうであるけれども、これに日本として立候補するかどうか、至急態度をきめてもらいたいということでございました。そこで国際ペン・クラブの方々は昨日集まりまして、この問題を論議したのでありますが、いずれも趣旨には問題なく大賛成でございます。
ところで、関連質問で御質問申し上げますのは、最近、これは新聞が間違っておるかもしれませんが、オーストリアにおった大野公使がロンドンに行って、中立化ということはあまり心配すべきことでないということを言ったような、ロンドンからの電報が来ておる。こういう情報は、おそらくは、そういうふうな話が大使館から出たのじゃないかと思う。
ただ、その大野公使の談話は、何も公式には来ないでしょう、おそらく。新聞情報も実は、はっきりした情報を持っていないことを申し上げます。何かの何じゃないかな。
○中川説明員 賠償問題につきまして、まずフイリピンとの現況を簡単に申しますと、本年春わが方から村田全権団が参りまして、向うと賠償を含む平和条約の交渉をすることになつたのでありますが、われわれとしては、その前に現地におきまして大野公使とガルシア外相との間にできました、四億ドル支払いを内容といたしますいわゆる大野・ガルシア覚書というものが基礎になるというふうに当然考えたのでございます。
もう一点はレクト派が非常に反対の論を唱えまして、マニラが険悪な空気になつておりました本年の五、六月ごろ、大野公使に帰れというような張紙などが盛んにマニラで行われたことがあつたことを聞いておりますが、当時大野公使は非常に困難な立場に立たれて、あるいは東京に帰つて来るというような空気もあつたようでありますが、その後のマニラの情勢が相当緩和されて来たのではないかと思われるわけであります。
なお大野公使に対しまして、現地においていろいろ新聞等で非難をするというようなことがあつたことは事実でございます。しかしながら、これは新聞等の非難でございまして、決してフイリピン政府の意向を代表したものではないと思われるのであります。従つて、大野公使も依然として日本の正式代表者としてマニラに駐在しておるわけでございます。
大野公使一人を辞職せしめただけであつて、それではたして責任が果せるか、総理並びに岡崎外務大臣の見解を問わんとするものでございます。(拍手) ついでに伺つておきたいことは、インドネシアに対して焦げつき債権が一億二千五百万ドルに上つている点でございます。国際収支の改善、外貨保有の必要が今日ほど喫緊なときはないにかかわらず、これらのことを放置しておくことは一体何たることでございましようか。
○並木委員 会談の途中で大野公使が辞表を出したということは、先般外務大臣から聞いたのですけれども、その真相については、どうして出したのか、それからまたどうしてそれがそのままとりやめになつたのか、われわれ聞いておりませんから、この際局長から答弁を願いたいと思います。
大野公使が辞表を出したということでございますけれども、その後大野公使の辞表などはどういうふうに処理されましたでしようか。そうして本件は吉田首相がアメリカに行つて何らかの交渉をしなくても、十分打開の道が見込みがあるのかどうか、それともやはり吉田首相の主要議題の一つになつておるのかどうか、その辺のところをお聞きしたいと思います。
なお大野公使は、ただいまアジア大会等がありますから、全権団一行とともに帰つて来ることができなかつたのでありますが、これはやめるとか、やめないとかいう問題は別として、全権団一行の一人として現地の責任者でありますから、その意味で報告に帰つて来るのであります。
この間、政府におかれましても、昨年秋、岡崎外相を東南アジアの現地に派遣し、フイリピンに対しましては総額二億五千万ドルというような構想を示して、妥結の途を探究された模様でありまするが、最近に至りまして、大野公使、ガルシア外務大臣との間に、総額四億ドル、期限最高二十年といたしまして、日本側よりの投資とフイリピン国の資源開発を目途といたしまして、その実益が十億ドルに達するような方式によつて解決するという予備交渉
なお、フイリピン側に対して、何か賄賂というような、今副総理からもお話がありましたが、これは、我々が普通に読む新聞ではなくして非常に小さな新聞に、つまり無責任な新聞に出された記事が元になつておりまして、勿論かようなことがあるはずはないのでありまして、この点は大野公使も、又全権も、十分に明らかにいたしております。これは全くの根拠なき報道であります。
昨年岡崎大臣が南方へ参りまして、準備的な話合いをし、そして昨年の幕に至りまして、大野公使がフィリピンへ赴任して、爾来ずつと交渉を続けて参りましたところ、漸く本月の初めの頃に至りまして、双方の数字などについても大体話合いができましたので、去る十五日に大体双方で合意した点を公表したことは、もう新聞でも御承知の通りであります。
○国務大臣(岡崎勝男君) この金額の点、期限の点等につきましては、現地の大野公使が責任を持つてとり行なつております。従いましてこの金が殖えたり期限が長くなつたりすることによりまする事業関係につきましては、水田の開発、或いは鉱山の開発とか、こういう実際の事業関係につきましては、永野護氏も専門的な知識を以てこれにアドヴアイスはいたしまするけれども、大野公使が全責任を持つて交渉に当つております。
あるいは大野公使から外務省にそういう請訓というか打電をした、そういうことであつたかもしれません。それはあつたのですかなかつたのですか、あつたとしても、その心配はもうないということですか。
先般フイリツピンに駐在いたしております大野公使が東京へ帰りまして、大体の話をまとめまして、昨日フイリツピンに帰任いたしまして、本日フイリツピン政府とその最終的な点につきまして打合せをいたすことになつております。その打合せがきまりますれば、それで初めて賠償会議を開こうということがきまるわけでありまして、きまりますればそれに基いて日本側は全権と随員等を任命することになろうかと思います。
これは先方の全権の構成ともある程度関連して来ると思いますが、それらのことは大野公使が本日フイリピン政府と打合せする手配になつております。従来大野公使がフイリピン政府と打合せました経緯その他からわれわれが推定いたしましたところでは、村田省蔵氏のような人に来てもらえば非常に好都合でなかろうかというような空気がフイリピン側に非常にある、むしろ強いということを聞いておるのであります。
而もそれがきまる過程においては、外務省の大野公使は二億五千万ドルより若干上廻る程度のことで交渉をしていたにかかわらず、総理側近の人たちから、特に名前をあげれば永野氏あたりからそれとは比較にならない大きな数字がすでに別途フイリピンと交渉をされていて、その二本建になつたためにそれらがもつれてしまつて最後は四億ドルということにきまらざるを得なかつたというようなことが伝えられておりますが、それらの点について
する感情の甚だ悪かつたフイリピンに対して未だ平和条約もできておらない、成るべく早くするためには賠償問題は片を付けなければならんと考えますが、さて賠償問題を幾らにしたらいいかということは、これは現地における事情と或いは日本の財政状態等を勘案して適当なところで織込まなければなりませんが、今のところは幾らにするということについての研究をいたしているので、その条約の内容について賠償の内容について今、永野、大野公使
この委員会において、あなたは大野公使の報告の内容についてもお話できない、またわれわれも潔く御答弁を要求しないゆえんのものも、賠償問題はきわめて微妙な、現在の重要な問題であるということをわれわれは認識しておるから、これ以上お伺いしないというくらいに認識を持つておりますが、そういう場合に、一方の人がいい案を持つておる、そしてそれをどんどん発表されてしまう、大野公使は大野公使で、一応オフイシヤルの立場で、
○小滝政府委員 私は直接大野公使に会つておりませんが、帰つて参りまして、従来大野公使が着任いたしまして以来の交渉の経過を大臣、総理等に報告いたしたようであります。
先般フイリピンから大野公使が帰られて、この賠償はフィリピンと日本の間で話合いが大分進んでおるようでありますが、これは御承知の通りテスト・ケースになるし、将来日本の賠償の方向なり性格をきめる重大な問題で、全国民が非常なる関心を持つておりますが、大野公使は一体どういう報告をされたか、さしつかえない範囲で賠償の進行状況、見通しについて大野公使の報告をお伺いしたい。
フイリピンの関係におきましては、過般岡崎外務大臣が東南アジア諸国を廻りましたときにも、大体大ざつぱな話をいたしまして、それを基礎といたしまして、その後大野公使が現地に参りまして、折衝いたしております。
○政府委員(小滝彬君) 大野公使がまだ参事官でおります際に、当委員会においても相当詳細に御説明申上げました。 なおこの今のインドネシアの中間賠償にも実施細目というようなものが一応できております。
それからもう一つついでに、フイリピン政府との総額の問題が、その後大野公使と先方当局との間で交渉がされておると聞いておりますが、これがその後公表されておりませんが、どの程度に進展をしておりますか。あるいは最近に解決の見通しは立つておりますかどうですかということを、できるだけ詳細に承りたいと思います。
○小滝政府委員 私どもの方は十分向うに伝わつておると思いますし、ことにこういうような報道もありまして非常に遺憾に存じまして、大野公使また倭島公使が先方でも非常な努力をいたしているような次第であります。
○岡崎国務大臣 フィリピンの方は大野公使がずつといろいろ各方面にわたつて話しております。しかし今はまだ日本の支払い能力は、ほんとうにあるのにないと言つているのじやないということを具体的にいろいろ説明したり、それから同じものでも同じものというのはおかしいのですが、たとえば百万ドルの資本財を日本から賠償として持つて行く場合にでも、その内容によつてずいぶん利益がある場合もあり、そうでない場合もある。
今フィリピンで大野公使がいろいろ活躍され、またインドネシアでも倭島公使がいろいろ御苦労れたと思うのですが、何かそれにつきまして具体的な先方の申出なり、あるいは中間的な一つの御報告が今できる段階かどうか、この問題もいろいろな点でいろいろな説が流れておりますので、外務当局で少しはつきりした立場で、できるならば、なるべく詳しく国民にお知らせ願いたいと思います。