1954-04-16 第19回国会 衆議院 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第9号
関東州地区の大連あたりの支払いを受けていないというのも、何か郵便貯金はソ連で金を抑えられた、そういうところから来た誤解だろうと思いますが、そういう地区でありますと、引揚げ等の時間的に急いだ関係で、貯金通帳を持つていない、こういうような者が多いのじやないかと思います。これらはやはり本人から申請すれば通帳をもちろん交付すると思いますが、そういう扱いについてちよつとお伺いいたします。
関東州地区の大連あたりの支払いを受けていないというのも、何か郵便貯金はソ連で金を抑えられた、そういうところから来た誤解だろうと思いますが、そういう地区でありますと、引揚げ等の時間的に急いだ関係で、貯金通帳を持つていない、こういうような者が多いのじやないかと思います。これらはやはり本人から申請すれば通帳をもちろん交付すると思いますが、そういう扱いについてちよつとお伺いいたします。
お米を基準にして、米価を基準にしたなんて言いますけれども、この大連あたりの人の話を聞きますと、お米なんかは殆んど食べていなかつたというのです。高くてそんなものは食べられないのだ、我々の品に殆んど入つていないのだ、そういうものを基準にしてですよ、そうして計算するものだから、えらいことになつてそれが実際と離れてしまうことになるのですね。それからその五万円ですね。
これは終戦当時の大連あたりで、非常に自治的に収めて行つた例なんかから見ましても、或る程度の調査はできるように思いますので、これは是非至急にそうしたことをしてもらうように司令部のほうに連絡を外務省からとつて頂いたほうがよろしいと思うのですね。それとは係りなくこちらはこちらでどんどんこの調査を進めて行く、そういうふうにして行かないと、一カ月や一カ月半の間になかなか調査ができないのじやないでしようか。
人民をあのように苦しみに追い込んで、大連あたりに行つておつた山田乙三とか、七三一部隊を組織計画したところの関東軍の軍医部長とか、徹底的に人類の平和を破壞し、人類を悲惨のどん底に追い落して行く者を追究しよう。これこそがほんとうの人類愛だと考えておる。その意味において言つたわけです。
それから今度帰つて来ると思いますが、一番みじめを見ましたのは大連あたりの特高とか、そういう前職であつて、前職のままひつぱられた人間がウラルの森林伐採に持つて行かれております。この話を聞きますと、まことにこれは涙なくして聞けない話であります。
しかし大連あたりから引揚げた者は、いわゆる軍閥の手先となつて、日本侵略の第一線に働いたところのいわゆる尖兵であるから、これについてはあまり同情が持てないと。
これが中國に対する戰争、それから太平洋戰争の初め頃になると、段々そういうことが國内で、東京の近所で大つぴらにやれなくなつたので、飛行機に乗つて大連あたりに飛び出て遊ぶ。その遊ぶというのはレクリエーションの意味でなくて、七十三條にある職員の元氣回復に関する事項とは全く違つた意味で、そういうことをやつておる。そのことがすべて合法的にやられておる。
満洲國に至りましては、旅順、大連あたりは先ず日本領土のようなものでありますけれどもそれより北の方に行きますれば普蘭店とかあそこらの境から北の方は外國であります。