2014-03-11 第186回国会 参議院 国土交通委員会 第1号
富士山西斜面にある大沢崩れは日本最大級の崩壊地であり、観測開始以降の過去約四十年間では十五回の土石流が発生し、大沢扇状地を経て下流の市街地に幾度も被害を与えてきました。そこで、大沢扇状地において土石流を捕捉するため、昭和四十四年から直轄砂防事業が行われており、遊砂地や砂防樹林帯が長さ四キロメートル、幅一・一キロメートルの広域にわたり整備されています。
富士山西斜面にある大沢崩れは日本最大級の崩壊地であり、観測開始以降の過去約四十年間では十五回の土石流が発生し、大沢扇状地を経て下流の市街地に幾度も被害を与えてきました。そこで、大沢扇状地において土石流を捕捉するため、昭和四十四年から直轄砂防事業が行われており、遊砂地や砂防樹林帯が長さ四キロメートル、幅一・一キロメートルの広域にわたり整備されています。
けさNHKをごらんになった方もいらっしゃると思いますが、富士山の大沢崩れの話が出ておりました。崩れて大変だということで、都立大学の先生はあれが崩れるのは自然だというふうに説明をしておりました。要するに、海面と山の高さの差が大きくなればなるほど、それから山と海の位置が近ければ近いほど川というものは急になるわけです。急になればなるほど浸食が行われ山が削られてくるんだということでございます。
特に大沢崩れの方は、これは大変な災害が常に発生しているわけでありますから、富士山の源頭部分等に対する補強をいたしましたけれども、これは富士山の山の形が変わるくらい、落石その他雪崩が物すごいわけでありますから、その点に対する要望を申し上げておきたいと思います。
○友松説明員 ただいま大沢崩れの御指摘があったわけでございますが、大沢崩れといいますのは、ちょうど富士山の西側の斜面にございまして、頂上付近から標高二千二百メーターあたりにかけましての大きな崩壊地をいうわけでございまして、千年ぐらい前からこういった崩壊が発生したというふうに言われておるわけでございます。
ですから、堰堤をつくったりなんということもなかなか困難でしょうけれども、しかし割れ目のある例えば大沢崩れ――私は、かつて災害対策特別委員長もやらしてもらいましたし、建設委員長もやらしてもらって、現地へ行きました。そして、あすこの源頭部分に対策を講ずるためにひとつ堰堤をつくってくれ、それもできました。
富士山の大沢崩れ、あるいは日光の男体山の山崩れ、あるいは長崎県の眉山、これを三大崩壊地点というふうに私は認識しているのですが、間違いありませんか。
大沢崩れといいますのは、広い意味では、源頭部、これは富士山の頂上でございますが、ここから扇状地というものが途中にございますが、この扇状地にかけての約十一キロほどの全体を指して言うこともあるわけでありますが、直接的には、土砂が直接生産されています部分を指しておりまして、この規模は、崩壊の延長が二・一キロメートル、崩壊の平均の幅でございますが五百メートル、最大の崩壊の深さ百五十メートル、崩壊の面積が全体
○木下委員 今回の建設省の計画している大沢崩れ対策のための試験工事にかかる環境庁の対応と、また、将来予想される本工事についての対処方針をお聞かせください。
過日の新聞報道で、富士山の大沢崩れに砂防ダムを建設する計画という報道がありました。サンケイ新聞でしたか、これを見まして、不自然な感じを受けたのです。このことは、景観が壊れるというだけでなくて、あんなところにあんな大きなものをつくって大丈夫かな、危険じゃないかなという感じも持ったのでありますが、建設省、お見えと思いますので、この富士山の大沢崩れの現状と被害状況についてお答えいただきたいと思います。
たまたまあそこには県道がありまして、大沢崩れじゃないですけれども砂を滑っておりるところがあるのですね、甲州の方の通称砂場がありまして、そこで死者も出たのですが、これの対策については、県も県道があるし大変な苦労をしていたのですが、幸い、国、各方面の御協力をいただいて対策を立てていただきました。
これはもういま始まったことでなくして、何回か国会でも論議されたことでありますが、御承知のような富士山の大沢川というのがありまして、大沢崩れと通称言っているのですけれども、これが大崩壊しているわけですね。この抜本的な対策を立てなければ、百年たつとこの亀裂がだんだん大きくなってしまいまして、富士山の上まで、要するに二子山みたいになってしまうのですよ、山が二つの山になってしまう。
○川本政府委員 ただいま大臣からもお答え申し上げましたように、また先生から先ほど来お話しいただきましたように、大沢崩れ対策というものは、日本のシンボルでございます富士山の形状保全ということはもちろんでございますし、また、下流流域の住民の生命、財産を守るという大変重要な目的も持っておるわけでございます。
○始関国務大臣 御指摘の大沢崩れの問題は、富士山の景観を壊す、美観を壊すというような点からいたしましても、重要性のほどはわれわれもっとに認識をいたしておるところでございます。これにつきましてはいろいろと技術的にむずかしい点もあるようでございますので、具体的には、時間も余りないようでございますが、簡単に河川局長からちょっと御説明をいたさせます。
最後に、富士山の砂防事業についてでございますが、大沢崩れは絶え間なく崩壊を続けており、出水時に流出する砂れきは、潤井川河口の田子ノ浦港にまで及んで、河川施設、道路等に大きな被害を与えております。
○政府委員(岡野裕君) 正直言いますと、日原産業に対しますところの融資が三十億円という数字になっているわけでございますが、昭和四十七年当時に、富士山に大沢崩れというようなことがございまして、これの砂防工事に必要な土地を日原造園さんというものが買収をした。
ところが、大沢崩れのような、形が変わるような状態が出ておりまして、これを人力によって何とか防げるものは何としても防ぎたいということで、国も力を入れてくれているわけですね。したがって、久須志岳の問題についても、この状態を長くそのままにしておきたいということについてはそのとおりだとおっしゃるわけだ。
したがって、崩れ行くこの久須志岳、また南の方には大沢崩れがございまして、かつて私も何回か委員会でも追及いたしましたが、富士山の山が変わる、どうするのだという大変な国民からの不安も出てきたことも御承知のとおりです。
そうすると、あなたの方は、久須志岳が自然に崩壊をしていく、それはやむを得ないのだ、大沢崩れがどんどんどんどんしてもこれはやむを得ないのだ、要するに自然の姿というものをそのまま保存していけばいいのだ、こういう考え方なんですか。
○国務大臣(斉藤滋与史君) 芝川関連でございますけれども、大沢崩れとあわせて潤井川と芝川は一体の、二本ではありますけれども、流域災害等々から見ると一体として考えられるべき芝川水系ではなかろうかと思います。したがって、今後の課題として潤井川と同様にやはり芝川対策については考えていかなければならないのではなかろうかと思います。
○政府委員(小坂忠君) 私ども四十七年七月の豪雨、それから四十九年七月の台風八号による豪雨、これが非常に大きかったというふうにとらえておるわけでございますが、その際の状況から申し上げますと、やはり大沢崩れからの土石流によりまして上井出地区の災害というのが非常に卓越しておる。また先ほど来先生の御指摘の野渓下流の地域の浸水被害もやはり顕著であったというふうに見ております。
○政府委員(小坂忠君) 先ほど来申し上げましたような国における調査をやりまして、その直轄の事務所が設置されておるわけでございますが、やはりどうしても重点がいわゆる大沢崩れの方にとらわれておったことも事実でございます。
それから、富士山の大沢崩れにつきましては、私も前々から関心を持っておる一人でございます。ここで細かく聞く時間もありませんが、私はあそこの土砂の排除ということがいま最大の課題であると思います。根本的に大沢崩れを防止するということはなかなか至難なことでありますが、この土砂の排除について、昔は自由に採取をさせておった、それで土砂がたまるということはほとんどなかった。皆好きに持っていったわけですね。
○高橋(繁)分科員 それからもう一つ、大沢崩れ防止のために樹林地帯をつくって研究を重ねているようであります。静岡薬科大学の福地教授も、土地に栄養分を与えれば草木は育成するという研究の結論を出しておりますが、その樹林地帯の試験の結果と状況あるいは福地教授の研究の成果をさらに生かして、建設省がそれを取り入れて考えていくお考えはないか。
土砂の排除、これが積もれば芝川水系に影響を及ぼすということがありますし、富士山の大沢崩れは大変な問題もありますし、その点について、大臣ひとつ今後の大沢崩れ防止対策についてお考えを……。
一つが、大沢崩れで一気に出てきた土砂を、大沢扇状地において、ここに貯砂地的な地形的な広場がある、ここで一時ためる。そして、たまった土砂が次第に河道に流れてくるという下流部に対する河岸の浸食に対する砂防対策という二つがあるわけでございます。 それで、この砂防事業につきましては、昭和五十二年度におきましても、補正予算約三億程度をつけまして、この対策に鋭意当たっておるところでございます。
次に、富士山の大沢崩れの関係ですが、もう十年ほどになりますけれども、大分工事も進捗をしてまいりまして、現地でも非常によくなったと言われています。 ただ、この砂防工事の関係で、上井出の国立療養所がある付近の大沢川橋を中心にして上流数百メートルが非常によくなりました。
それで、あそこにおきましては、水源にいわゆる大沢崩れというのがございまして、その土石流が一気に下流に出ないように、あそこに貯砂地、いわゆるポケットと言っておりますけれども、貯砂地を設けまして、上流からの土石流のエネルギーを防ぐ、そしてその後にゆっくり下流に流していく、そして下流地帯の安全度を図るということをやっておる次第でございます。
富士山の周り、すなわち静岡県、山梨県ですが、ここに相当大きな大沢崩れあるいは山梨県側の宮川なりあるわけですけれども、この河川なり大沢崩れ等に関する直轄砂防としての工事なり補助砂防としての仕事なりをやっているわけですが、このおやりになるもとは、なぜやるようになったのか、その原因と、現状はどうなっているか、ひとつこれだけ……。
○谷説明員 大沢崩れにつきましては、本当に世界の代表あるいは日本の代表の工事でございますので、われわれも今後とも十分事業の促進ということを図っていきたいと考えております。
○谷説明員 現在におきましては大沢崩れの崩壊の規模も非常に大きくございますし、絶えず落石があるというような状況でございますので、現在、大沢崩れそのものにつきまして、なお一層の現実の姿を調査するということも始めておりますし、そういうことを踏まえまして、いままでやっておる結果が果たして実現可能であるかということは、今後の大きな問題であると思います。
○高橋(繁)委員 私は、大沢崩れ対策の問題ですが、大沢崩れの防止対策五カ年計画が最終の段階に来ておりますので、また新たな計画をされて、その防止をしなければならないことは当然であります。したがって、それらの問題について質疑を進めてまいりたいと思います。
富士山大沢崩れ対策協議会の意見は、「富士山大沢崩れ源頭部の対策については、地形、地質、気象等及び絶えず落石があることなどを考慮すれば、直接崩壊を完全に防止することは極めて困難であるが、現段階においては土砂生産の軽減をはかることが緊要と考えられるので、今後滝の後退防止工法も含め積極的に調査研究を進める必要がある。
○高橋(繁)委員 先ほどの大沢崩れ対策協議会は、あれは災害復旧のための対策協議会であろうと私は理解しておる。今後の大沢くずれ対策全体におけるものを検討する協議会でないと私は判断しておりますが、その点はどうか。
○高橋(繁)委員 先ほど、大沢崩れ対策協議会の意見を聞いてというようにおっしゃっておりましたが、この富士山の大沢くずれがあるたびごとに、たびごとといいますか、最近、あるいは大沢崩れ対策懇談会とか、あるいは昨年、大沢崩れ対策協議会とか、こういう懇談会あるいは協議会というような形をよく国がつくりますけれども、そうした懇談会なり対策協議会の意見、という結論が昨年も出ております。
事官 福島 栄造君 ————————————— 本日の会議に付した案件 ○災害対策樹立に関する調査 (昭和四十七年六月六日から八日までの発達し た低気圧による大雨等の災害に関する件) (昭和四十七年五月上旬の降霜による災害対策 に関する件) (新潟港におけるしゅんせつ船の爆発事故によ る被害に関する件) (気象観測体制の整備に関する件) (富士山大沢崩れ
局補償課長 松尾 弘一君 建設省河川局砂 防部長 阿座上新吾君 建設省住宅局建 築指導課長 救仁郷 斉君 ————————————— 本日の会議に付した案件 ○災害対策樹立に関する調査 (大阪千日デパート火災に関する件) (昭和四十七年五月上旬の降霜による災害対策 に関する件) (富士山大沢崩れ