1972-08-23 第69回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第2号
要するに、たとえば最近の大幅勧告で、公務員の給料は昔に比べて民間相場から見劣りするどころか、だいぶよくなってきたと、そういうようなのがところどころ出てくるわけです。私はそういうのを見ると、確かにわれわれが質問する気魄は鈍るわけですけれども、しかし、それは一面では私は当たっていると思うんです。
要するに、たとえば最近の大幅勧告で、公務員の給料は昔に比べて民間相場から見劣りするどころか、だいぶよくなってきたと、そういうようなのがところどころ出てくるわけです。私はそういうのを見ると、確かにわれわれが質問する気魄は鈍るわけですけれども、しかし、それは一面では私は当たっていると思うんです。
人事院としてはこの大幅勧告の機会に、懸案を一気に解決しようという御意図があったように思います。たとえて申しますと、手当の改善では、扶養手当、通勤手当、初任給手当だけであった昨年に比べまして、今回は住居手当の新設など数多くの手当が追加されております。
そこで中川さん、福田大蔵大臣は、去年はどうも人事院に大幅勧告を出されて失心したと新聞社の皆さんがワク組みの中に書いている、新聞記者の方々は違うことを書くこともあるけれども、いいことを書くこともある、ことしは強心剤を三本ばかり打ってあるから、大幅に上がったって失心しないからだいじょうぶだ、こういうことを福田大蔵大臣は言っておられるのですね。
今回の勧告の全体の姿、これは前にはたとえば中だるみ是正、初任給の手直し、今回の場合は普通言われている大幅勧告です。この大幅勧告というものは、いわゆる体系をいじるには都合のいい数字を持っているわけです。手元財源を持っているわけですから……。今度の体系は一応人事院としては確信を持った体系で、各俸給表を出されておるのか、その点をお伺いしたい。