てるかというような実は考えで参りましたが、率直に申しまして、世界のフィギュアの水準はこの一年間に非常に伸びておりまして、そういうような上位入賞ということはまず困難であろうけれども、五、六位ぐらいのところには食い込める可能性を持っておる、こういうふうに実は思っておりましたが、これも若干の不運も手伝いましたけれども、やはり先ほど竹田副会長が申されましたようないろいろな悪条件が重なりまして、ついに期待をしておった大川選手
西田信一
ところが、われわれが新聞で知っている限りは、大川選手はもう有力な優勝候補という報道がじゃんじゃんなされておったわけですね。そうして優勝したどこの方ですか、アメリカの方との話で、あの人も大川選手をマークして一生懸命練習を見ておったとか元気づけた、そういう報道が非常に強く入ってきておる。それから、鈴木恵一選手に対しても、ややそういう期待感というものが非常に大きくなってきておる。
鈴木力
○参考人(西田信一君) 優勝に対する期待の問題ですが、これは私は成績があがらなかったから弁解的に申しているんじゃなくて、たとえば大川選手などは三位ということは非常にむずかしいことだということで、まあ四位にいくか五位になるか、あるいはもう非常にうまくいった場合に三位ということもあり得るかというのが、これはもう共通したわれわれの期待であったわけです。
西田信一
その他では、たとえばフェンシングで大川選手がフランスの世界選手権を持っておりますところのマニアンという選手を破って優勝を遂げた。射撃のフリーピストルでは吉川選手が主張いたしましたとおりに、また、ラピッドファイアでは蒲池選手が二位ではございますが、今まで予想もしなかったような成績を取ったのでございます。なお、その後行なわれましたオープン競技では五百九十三点という世界記録をつくったりいたしております。
大島鎌吉