1990-05-18 第118回国会 参議院 予算委員会 第9号
すなわち、九〇年度予算案について、自民党・政府が新しいルールづくりなどと称して、議会制民主主義を踏みにじり八九年度補正予算案の審議を大幅におくらせた結果、大型暫定予算を編成せざるを得なくなった上に、今年度予算案の審議日程から考えるならば補正予算必至の五十日間の暫定予算案を提案、そして今、そのことについて何らの反省も示さないで、十九日間の暫定補正予算案を提案しているのであります。
すなわち、九〇年度予算案について、自民党・政府が新しいルールづくりなどと称して、議会制民主主義を踏みにじり八九年度補正予算案の審議を大幅におくらせた結果、大型暫定予算を編成せざるを得なくなった上に、今年度予算案の審議日程から考えるならば補正予算必至の五十日間の暫定予算案を提案、そして今、そのことについて何らの反省も示さないで、十九日間の暫定補正予算案を提案しているのであります。
この措置に伴う経費約二千四百七十億円が上積みされ、そのために四、五月分二カ月の暫定予算は九千三百億一千六百万円の、本年度予算に対して一八・八%と、六分の一を上回わる異例の大型暫定予算ができ上がったのであります。ことに景気刺激効果の強い公共事業費に限っては、前年度予算額の二六・八%、すなわち、四分の一を上回わり、本年度予算に対してさえ、二三・六%と二カ月分六分の一をはるかに超過しておる。
この措置に伴う経費約二千四百七十億円が上積みされ、そのために、四、五月分二カ月の来年度暫定予算は、九千三百億一千六百万円となり、本年度本予算に対して一八・八%と、その六分の一を上回る異例の大型暫定予算ができ上がったのであります。
政府は、今回の暫定予算案を編成するにあたって、従来の方針を大幅にくつがえし、政策経費を盛り込んだ大型暫定予算にしたにもかかわらず、その基調は相変わらず経済の景気振興に重点を置き、現在最も緊急に手を打たなければならない物価対策費については、単なる事務的経費程度にしか計上していないのであります。これは現在国民が最も期待する物価対策に全く背を向けた態度といわなければなりません。
政府は、今回の暫定予算案を、従来の方針を大幅にくつがえし、政策予算を盛り込んだ大型暫定予算にしたにもかかわらず、その基調は、相変わらず経済の景気振興に重点を置き、現在最も緊急に手を打たなければならない物価対策費については、単なる事務的経費程度にしか計上されていないのであります。これは現在国民が最も期待する物価対策に全く背を向けた態度といわなければなりません。