1974-03-13 第72回国会 参議院 予算委員会 第7号
問題点の第一は、田中内閣成立後の四十七年の大型補正予算、それから四十八年の調整インフレ的超大型予算等、一連の景気刺激政策とともに、列島改造論、新幹線計画等々の登場によりましてインフレ風潮を一段と刺激して、これが当時の通貨の過剰流動性と結びついた政治インフレであると思います。さきにも触れましたように、私はこの物価騰貴の国際的要因を無視するつもりは毛頭ありません。十分承知をいたしております。
問題点の第一は、田中内閣成立後の四十七年の大型補正予算、それから四十八年の調整インフレ的超大型予算等、一連の景気刺激政策とともに、列島改造論、新幹線計画等々の登場によりましてインフレ風潮を一段と刺激して、これが当時の通貨の過剰流動性と結びついた政治インフレであると思います。さきにも触れましたように、私はこの物価騰貴の国際的要因を無視するつもりは毛頭ありません。十分承知をいたしております。
それが今日までなされていないと、いないからこういう結果を生じているから、さらに今度の大型予算等、景気の上昇の動向、国際収支の改善を、あなたがいま答えられたように、それほど効果があがっていない。そこで円の再切り上げの問題が、国際的に問題になっているから、この際思い切って現在まで政府が打ち出した方針をやりなさいと、こういう言い方ですか、そういう理解でいいですか。——じゃよろしいです。
外貨準備については、黒字基調は依然として続いているが、ふえ方には最近鈍化の傾向が見えるので、今後外貨の預託等の活用策が本格化し、大型予算等による国内需要が大幅に回復されれば準備高は微増あるいは減少に向かうことも考えられる。
最後にもう一つ申し上げたいのでありますが、それは四十一年度予算と中小企業との関係におきます重要な問題は、今回の大型予算等によりまして景気回復効果がどうなるかという問題にからんでくるのであります。国債発行によります財政支出の増大によりまして、日本経済全体の回復を早めるということが、これは長い間不況に悩んでおりました中小企業の立ち直りをはかるための基本的な前提と考える次第であります。