2006-11-15 第165回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
ですから、大国外交というのを非常に重視するようになりました。 同時に、大国ばかりに目をやっておりますと、台湾問題なんかでやはりアフリカとかラテンアメリカとか、こういうところを押さえておきませんと独立勢力へ一票入るということになってしまうということで、やっぱり多国間は基礎なんだと、これは国家の利益において基礎なんだと、あっ、ごめんなさい、発展途上国は基礎なんだということになるわけです。
ですから、大国外交というのを非常に重視するようになりました。 同時に、大国ばかりに目をやっておりますと、台湾問題なんかでやはりアフリカとかラテンアメリカとか、こういうところを押さえておきませんと独立勢力へ一票入るということになってしまうということで、やっぱり多国間は基礎なんだと、これは国家の利益において基礎なんだと、あっ、ごめんなさい、発展途上国は基礎なんだということになるわけです。
戦前はまさにそういった大国外交を縦横無尽にやったということだろうと思います。中国があれほど軍事的には毛嫌いするアメリカのプレゼンスというものに正面から反対を唱えて、独自路線を行くという道を徹底させていることの本質的な意味というものはそこにあるんだろうというように思います。この傾向は恐らく当面変わらない。
ASEANその他アジア諸国をめぐる集団安全保障の議論と、日本はどちらかというとそういう集団安全保障というのはなく、従来、対米とか対中とかいったふうに二国間、特に対大国外交というふうな位置づけで考えているというイメージがどうも強いんですけれども、それはどういうふうにお考えでしょうか。
にもかかわらず、所信表明で本事件に触れた部分は、総合経済対策、生活大国、外交問題に比較して、質量ともに余りにも乏しいものでありました。深刻、おわび、不退転の決意などの言葉だけが踊っています。事件の本質をどう分析しているのか、その真相究明はどうあるべきなのか、本事件に学んでとりあえず対処すべきものは何か等、突っ込んだ議論は何一つありませんでした。
これは、先日、特集番組でテレビ放送になった中で、シンガポールの人の発言でございますが、世界は軍縮、日本は軍拡、不気味だ、大国外交への野心、全く反省していない国、アジアの忠告に耳を傾けない国、そんな国になっているということを心配しているのですね。
そこで、そういうことが日本に求められているんだということが栗山さんの論文の趣旨でございますけれども、栗山流に申しますと、日本も中小国の外交から大国外交に脱皮をしていかなければならない、こういうのが栗山さんの論旨だと思います。
ちょっとびっくりしたんでございますけれども、どうしてそうなったかということを考えてみますと、合理化ということはそれ自体はいいのだけれども、やはり国連の全加盟国が審議に参加できる第一委員会を余りにも合理化するという名目のもとに、いろんな問題の審議が十分にできないままに大国中心に処理されてしまうと非常に困る、そういう大国外交、頭越し外交に対する不信感というものが非同盟諸国の中にあったんじゃないかと思うのです
東西外交、大国外交、南北問題が新たに見直されなければならないときに来ております。総理大臣は、最近東南アジア五カ国を訪問され、わが国とこれら諸国との友好親善関係の発展につとめられ、その所信を施政方針演説で明らかにされました。現在は、わが国の安全保障の確保維持のための要素である日米の関係は、幸いにして安定しております。
総理の発言や下田発言、あるいは政府の実際の外交姿勢などに見られる大国外交あるいは威信外交への傾斜というものは、私はもう時代錯誤だと思っておるのであります。いま吉田書簡のことだけ言っているのではない。全般の外交姿勢の問題なんでありますが、私は国際的な威信とか発言権について、新しい考え方がいま世界に生まれつつあると思うのであります。