1977-04-27 第80回国会 衆議院 運輸委員会 第17号
この点のいわばメリットがなかったかという御質問だと思うのですけれども、問題なのは、そういったいわば流通コスト、物流コストの、特に巨大な大口輸送を行う大企業を中心としたコストの削減が一体国民経済全体にとって、あるいはいわゆる小口の中小零細企業なりあるいはわれわれ庶民なりにとってどういう役割りを果たしてきたのか。
この点のいわばメリットがなかったかという御質問だと思うのですけれども、問題なのは、そういったいわば流通コスト、物流コストの、特に巨大な大口輸送を行う大企業を中心としたコストの削減が一体国民経済全体にとって、あるいはいわゆる小口の中小零細企業なりあるいはわれわれ庶民なりにとってどういう役割りを果たしてきたのか。
そういうことをやるときには平気でやっているのに、今度はそれは大へんだ、とにかくこれは一つの要請もあって大口輸送をやらなければならない、このだんなさんの要請が一番大きかったと思うのです。
これに、対して今の大口輸送、いわゆる独占的な物資については非常に手心が加えられている。そうしてまた、そこにいろいろな特典のやり方が、これはこの前資料でももらいましたよう、十幾つの特典のやり方が作用するから、こういうような結果が出るのじゃないかと思うのです。
大口の扱いに対する割引問題、長距離逓減制の問題、それから片道輸送のピストン輸送とか、とにかく帰りには荷物を積まないで帰ってくる、しかし優先的に大口輸送についてこれは貨車を間に合せる、こういうような問題もあります。それから一品一車割引というような形で、これはやはり大口貨物については有利な方法がとられている。このような非常にたくさんのもろもろの優遇が講ぜられているのです。
で、上野、秋葉原、田端、新宿、両国、隅田等にはとかくこの大口輸送というものがあるのじやないかというので、取締当局といたしましても相当厳重に監視をいたしておるわけでございますが、先ほどもちよつと説明いたしましたごとくに、去る九月十二日の千住警察署で青森県下より馬鈴薯に偽装いたしまして百五十八かますを貨車輸送して参りました事件を検挙いたしております。