1980-04-01 第91回国会 衆議院 法務委員会 第11号
この際犯人たちは、この人質たる大口総領事を解放する条件として、彼らの同志の政治犯の釈放、亡命を要求していたわけでございますが、日本政府といたしましては、ブラジル政府に対して、この事件に対してブラジル政府が積極的な措置を講ずるよう種々要請を行いましたところ、ブラジル政府も事情を理解いたしましてこの犯人側の要求を受け入れたために、受け入れとともに同総領事の身柄は釈放され、事件は解決したという経緯でございました
この際犯人たちは、この人質たる大口総領事を解放する条件として、彼らの同志の政治犯の釈放、亡命を要求していたわけでございますが、日本政府といたしましては、ブラジル政府に対して、この事件に対してブラジル政府が積極的な措置を講ずるよう種々要請を行いましたところ、ブラジル政府も事情を理解いたしましてこの犯人側の要求を受け入れたために、受け入れとともに同総領事の身柄は釈放され、事件は解決したという経緯でございました
これもかつてサンパウロの大口総領事が誘拐された事件があったわけでございますけれども、それらの教訓を得ましていろいろ対策を講じました。その後も脅迫電話とかいろいろあって、いまでもかなり不安ではございますけれども、特にこの面では予算措置を講じまして、その中でいろいろな対策を講じましたので、現在のところは何とか館務に精励しているという状態でございます。
このたびの松本インシンカ社長の事件につきましては、はなはだ憂慮すべき事態でございまして、過去におきましては、かつて八年ほど前に、わが国の場合においては最初の例といたしまして、ブラジル、サンパウロにおいて大口総領事が政治ゲリラによって誘拐されて、その後ブラジル政府の介入もありまして釈放されたという事態がございます。
かたがた、われわれといたしましては、さきに大口総領事が昭和四十五年にゲリラによって誘拐されて、そしてそれによって、先方の要求する犯人の釈放という措置を通じてようやくこれを釈放することができたというような生々しい体験も持っておりますので、中南米におきましてもそれからその他の地域におきましても、一般的にこのようなことを繰り返すまいということで再々注意しておるわけでございます。
諸外国におきましても、グアテマラの西ドイツ大使の事件あるいは大口総領事の事件、これは私は国際的な流行ということを考えた場合、赤軍派の連中が十分思いつく、しかも実行可能な犯罪ではないかと思う。
○愛知国務大臣 まことにごもっともでございまして、実はお尋ねの以外にも及ぶかもしれませんけれども、政府といたしましては、大口総領事事件が起こりましたときに、これはなかなかたいへんなことである。幸いにあの事件もたいへんな御心配をいただきましたが、四日間で無事に帰ってくることができました。
幸いわが国には、まだこういう事件はないわけでございますが、わが国の大口総領事がサンパウロにおきまして、こういう人質事件等も起きておりますし、この種の犯罪は私たちの身近な問題として取り組まなければならない。すみやかに防除措置を講じなければならないと思うわけでございますが、この点につきまして大臣のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
今度の大口総領事の事件に関連しまして、これは政治犯人として革命前衛派の相当数が監禁されておって、その釈放の手段として起こったわけですね。ところが、その監禁されておった政治犯人の中に、二世であるようですけれども、日本人がいるわけです。
○国務大臣(愛知揆一君) 大口総領事が、今回のような事件が起こりまして、たいへん全国民的に御心配をわずらわしたことを恐縮に存じておりますが、大体は、もう非常によく報道されておりまして、報道されている以外に別にこれといってあらためて御報告申し上げるようなことはないように私存じますけれども、おかげさまで、日本時間で昨日の早朝釈放されまして、まる四日間かかりましたけれども、とにかく無事に何の被害もなく釈放
○森元治郎君 大臣、初めに例の大口総領事のことについてちょっと伺いたいのですが、事情はラジオやテレビでは聞いておりますが、もっと隠れたことといいますか、われわれが紙面や耳や目で知らない面もあるかと思います。真相をひとつ、要点だけでけっこうですから。