1953-10-31 第17回国会 参議院 通商産業委員会 第2号
その次に6の繊維のところの原綿でありますが、今回の予算編成に当りまして一番綿関係の値上りが問題になりまして、これは是非できるだけたくさん予算を付けて、インフレの気がまえを抑えなければならないということになりまして、今回の予算では百三十五万俵という未曾有の予算がつけてありますが、これは大体月にいたしまして十二万五千梱の計算になつておりましてただ原綿は国際的に大分値下りいたしておりますので、大きな数量を
その次に6の繊維のところの原綿でありますが、今回の予算編成に当りまして一番綿関係の値上りが問題になりまして、これは是非できるだけたくさん予算を付けて、インフレの気がまえを抑えなければならないということになりまして、今回の予算では百三十五万俵という未曾有の予算がつけてありますが、これは大体月にいたしまして十二万五千梱の計算になつておりましてただ原綿は国際的に大分値下りいたしておりますので、大きな数量を
ただこれは輸出価格の大分値下りもございますので、物量で申しますと、その金額に現われまするほどの減退ではないのではないかと考えております。具体的に申しますると、綿布等は二十七年度大略七億五、六千万ヤールの輸出を考えておりますが、まあそれに近いものは、大体現状から判断しまして行けるだろう。
その後実は状況は少し悪くなりまして、御承知のごとく糸ヘン景気も大分値下りが来まして、最初は今年の下期はどれほど成績が悪くなるか、紡績、人絹は赤字を出すというような噂が世間にもあつた通りでありまして、今年の七、八月頃歳入見積につきまして、実は若干内輪にせざるを得なかつた。上期の成績は相当よかつたけれども、下期が悪くなると簡単に行かんのじやないか。
それから綿布の放出約七億ヤール、これについては当初予定しておりましたものよりも大分値下りした。これは百二、三十億円程度のものがあります。それから鉱工品貿易公団、繊維貿易公団等において持つておつた資材等の処分が遅延した。こういつた関係で結局六百四億円というものが三百四十四億円というふうに一応……、これもはつきりした計算ではありませんが、その程度の減少であります。従つて二百六十億円の繰入をする。