1973-06-21 第71回国会 参議院 建設委員会 第14号
私どもより、さっき質問しておりました古賀先生なんというのは最も先輩で専門家ですけれども、その当時、あの夜明ダムのあの地点で一体どれくらいの水が流れたかということが非常に問題になりましたですね。
私どもより、さっき質問しておりました古賀先生なんというのは最も先輩で専門家ですけれども、その当時、あの夜明ダムのあの地点で一体どれくらいの水が流れたかということが非常に問題になりましたですね。
ところが今度の発電所の計画変更によりますと、日田市の下流である、しかもこの長谷地点の上流、いわゆる夜明ダムのまん中に放水をするわけであります。そういたしますと、大分県の場合には、これははっきり申しまして、受益県としての性格よりも、むしろ水を全く取られるだけの、水源地域だけの性格しか持っていないというかっこうになるわけです。
したがって、私はいま反対しているわけですが、したがって、これから強制収用する、収用法を適用する前に、ちゃんといま私が申し上げましたように、電力会社のためにだけこれは利益になるのだというようなものを納得させるということ、それから下流のほうのたとえば夜明ダムの改造だとか、あるいはもうちょっと上のほうにダムをつくるとか、そういうものもやっておりますけれども、まだそういうことに着工できないのでこれをつくるとか
それから第三点は、この調査団の報告にも出ていますけれども、筑後川の治水計画というものを根本的に検討するならば、たとえば夜明ダムの下などに総合ダムをつくる、あるいは夜明の上のほうにダムをつくって北九州の利水ダムをつくるというようなものも考えられる、それをやれば、無理に下筌でわざわざつくらぬでもいいじゃないかというような議論もあるわけです。
しかもときどき流量が変わって流されれば、河道が掘れるのは当然でございまして、どのダムを見ましても、たとえば、ついこの間も筑後川の夜明ダムを見てまいりました。夜明ダムの下流は、やっぱり相当ずっと掘れております。だから、それに伴ったところの新たな取り入れの水路というものがつくられております。
たとえばこれは建設省のあれを含んで、治山治水十カ年計画が完成すればなくなると、こういうことになるかもしれませんけれども、現状で見ていると昭和二十八年の筑後平野をおおいました大水害のごときは、あれは夜明ダムが決壊したとか、こういうとにかく筑後川水系なら筑後川水系全体の治水計画が緻密でなかった、あるいは完成していなかったということから拡大されたという点は、これは間違いないと思いますけれども、そういう点がほかにもあるんだと
しかし、今、私が申し上げました昭和十年型の洪水を五つ、六つあげましたが、これはほとんど毎年の水害ですが、これはいわゆる夜明ダム以降の支川がたくさんあるわけです。ことに、今あげられました山ノ井川とかその他の川も、この支川になっておるわけです。この支川の洪水と、これが本流に合しまして、そして流水量が増加する。
上流地区に防水のダムを作らぬでも、下流の方は五千トンあるいは七千トン、こういう従来の建設省の基準によってやって、さらに今度八千五百トン、こういうことを主張されるのは、これは雨量が増大したわけではなくて、河川改修が進むと、雨が降れば雨量が集中して、洪水は早く大きくなる、こういうような法則もあるから、下流地区の計画について——私が言うのは、久留米以下の下流でなくて、少なくとも夜明ダムから以降のことを言うわけですが
建設省では久留米以下を下流といって、久留米から上を上流といっておられるようですが、大体筑後川を見ますと、夜明ダム以下が下流であって、夜明ダムの上から日田市に行くところが上流でなかろうかと常識的には考えられるのです。
さっき夜明ダムの例を申し上げましたが、ああいうような積極的な方法が必要ではないか。そしてそうすることによって農業の人口がそれだけ減れば、その取られた農地の半分残ったのをあとに残った農民が使えば、あとに残された農業者の経営もよくなっていくという、むしろ一挙両得の政策が大きな国の政治で打ち出される必要があるのではないか。
またついででありますから申し上げますが、いい例もあるわけでありまして、私が聞いたところでは、大分に夜明ダムができましたときに、夜明ダムのいかだ師の補償をするのに、トラック業者に転業さして補償したことがありますが、そうしますと、いかだを今まで流しておったときよりも、トラック輸送に転業した方が収益が上がって、生活がかえって向上したという例があるわけであります。
ここで申し上げねばならぬことは、日田市の水害は上流の大山川等の水が及ぼしたというよりも、九電の夜明ダムの門扉がいうことをきかなかったことに重大な原因があると私は思っておるのであります。一応私の地建に対する、建設省に対する、治水に対する私の意見を申し述べたつもりでございます。
○永岡光治君 大体まあその今の答弁によりますと、まだまだ下流の地域の被害といえども、それを防ぐになすべき仕事はたくさんあるのじゃないか、あるいは上流地域におきましても、砂防工事だとか、いろいろ夜明ダムの工事の問題とか、これはまだやって、そうしてしかる後になおかつ問題があるとするならば、一応検討の対象になってもいいものだ、そういうことをなぜやらないのだということを、言っております。
○小松(幹)分科員 筑後川の有明海に臨む流量の過大であるということはしばしば論ぜられておりますが、今の建設省の計画によりますと、筑後川の流量調整を、大体今のところ夜明ダムと今度新たに、今松原と言われましたけれども、大山川を中心に調節しようと考えておると思うのですが、あの筑後川の流量調整を支流の大山川——大山川というのはごく支流でございます。
大分県の筑後川に作った夜明ダムが、昨年、一昨年の洪水で決壊した。そのために下流流域にわたって大被害を及ぼした例もあります。しかも昨日大臣も言っておりますが、いろいろな面でこの補償等も問題があるということだが、県知事ももてあますわけです。互いに利害関係が相反して、裁判ざたになってきます。
水力発電ダムが往々にして水害の原因だと騒がれますことは、昨年九州の大水害の筑後川の夜明ダムのときにも現われておるのでございます。このたびの宮崎県の最も激甚な水害を受けた都城盆地、耳川上流の諸塚村、或いは日の影町がいずれもダムによる被害があると言われておることは大いに考えなければならん点であります。
何にもしないで先にさつさとやらしておいてから、工事ができた頃に、そうして洪水を起して夜明ダムみたいに被害を起さして、然るのちにおもむろに許可するという態度を改めるということですよ。これはどうですか。
それからすでに御承知のように夜明ダムの問題とか、或いは鉱害のために堤防が落ちていろいろ施設を弱化しているところに災害が起きて来たというようなものもいわゆる管理面にいろいろやはり問題が出ているようでございまして、維持管理の強化ということにつきましては、特段の施策が要るんじやなかろうかというふうに痛感いたします。
○稲富委員 次に、建設大臣にいま一つお尋ねいたしたいと思いますことは、これは筑後川の問題でございますが、このたび災害に大きな影響を与えました夜明ダムの問題につきまして、その災害との関係をいかに見ていらつしやるのか、これに対して政府の見解を承りたいと思います。
次にお聞きしたいことは、夜明ダムの建設の許可は五月十八日に受けて、県が会社に対して許可したのは六月一日ということになつておるのであります。ところが、あの夜明ダムの工事は、昨年の八月から行われておるのでございまして、こういうようなことで、監督が十分行届いておつたとお考えになつておるのであるか、この点を承りたい。
○稲富委員 夜明ダムのこの被害については、委員会をつくつて御検討なさつておるそうでありますが、この委員会等には、あまり実際には夜明ダムが被害を与えていないのだというような意見もあるようであります。しかしながら夜明ダムが事実上大きなる被害の原因になつたということは、たくさんの事例があるのでございますが、結論が出ていないということでありますので、この事例をここにいろいろ申し上げようと思いません。
○説明員(小池誉君) 夜明ダムにつきましては、現地に調査委員会ができまして、去る十九日でございますが、第七回の調査委員会の催しがございまして、今月末に最終の決定をいたすということになつております。先ほどお話がございました補償の問題はどうなるかというお話かと思うのでございますが。
○説明員(藤波恒雄君) これは場合によつて原因を調査した上できめるようなことになると思いますが、夜明ダムの場合にどういうことかということは、私の了解する範囲では、目下調査中であるように聞いております。若し詳細あれでしたら建設省の開発課長見えておりますので、或いは御説明するところがあるかも知れません。
また本川上流部夜明ダムにつきましては、その結論はさらに今後の詳細なる調査にまたねばならぬとはいうものの、当局においては、将来この種のダム築造に対する認可あるいは管理等に関し、十分慎重、正確なる措置を監督指導する必要があると思われますが、これに対しましても本省の考え方を承つておきたいのであります。 以上につきましては、後に述べる所見におけると同様、詳細なる見解を承りたいと思います。
○稲富委員 実は私は、夜明ダムの問題について調査して発表していただくように、ずいぶん前から本部長に要望しておりますけれども、まだ出ません。本日幸いに夜明ダムの中間報告がありましたので、その機会に一、二点関連いたしまして質問いたしたいと思います。まず河川局長に聞きたいのは、夜明ダムの認可はいつあつたかということをお聞きしたい。
先般もダムで問題になりました夜明ダムから更に大分のほうに寄りましたところに日田という小さな部落がございます。その日田というところを中心にいたしまして、地方の山奥に入つておるバスに日田バスというのがございます。ここの従業員は百三十名でございますが、このうちでおよそ九十三名の人が最近馘首になつたような実情がございます。
今、夜明ダムのことでお答えがありましたが、これは調査中という話なので、聞いた後でしなければなりませんが、地元で村民大会とかあるいは町民大会というものを開いておるくらいに、相当政治問題化しつつある様子もあります。またほんとうに困つておる連中もたくさんあるようであります。
なお先般、夜明ダムの問題を河川局長に聞いたのでありますが、建設省といたしましては、何とかその後研究をしたかどうか。まだ結論が出なければ、無理に聞こうとは思いませんが、夜明ダムというものは、いろいろ話題に上つておりますから、一箇月待てといえば待つし、半年待てといえば待ちますが、研究しておるのかどうか、お尋ねをいたします。
○平井委員 そこで、もう一点お尋ねいたしますが、今の説明で大体わかりましたが、しからば夜明ダムの影響は何ぼかあつたろうけれども、夜明ダムの影響が非常に大きくてああいう被害があつたということでなく、多少は関係があつただろうけれども、まず夜明ダムというものは、大きな意味からいえば、大した影響はしなかつた、こういうふうに解釈してよろしゆうございますか。
夜明ダムの問題は目下検討中ということでありますが、大体結論が出ましたからお尋ねすることといたします。筑後川の現状からいたしまして、将来筑後川の上流まで直轄工事でお願いしたいのでありますが、その気持が建設省にあられるかどうか、これをまず一点お尋ねする次第であります。