1955-12-20 第24回国会 参議院 農林水産委員会 第1号
しかし一面において、所によっては田畑にすぐ接して植林などということが言われている所は、ある意味でもって草地という問題が新しくその地域に出てくるだろうと思うのだというような話をしたんですが、その際といえどもいわゆる狭い意味の農業用の採草地という問題と、多角形農業の畜産用の草、裏作をかねた傾斜地の牧草という問題が考えられると思うのですが、その点ほどういうふうな考え方で委員の方々はきのうあたり論ぜられましたか
しかし一面において、所によっては田畑にすぐ接して植林などということが言われている所は、ある意味でもって草地という問題が新しくその地域に出てくるだろうと思うのだというような話をしたんですが、その際といえどもいわゆる狭い意味の農業用の採草地という問題と、多角形農業の畜産用の草、裏作をかねた傾斜地の牧草という問題が考えられると思うのですが、その点ほどういうふうな考え方で委員の方々はきのうあたり論ぜられましたか
できないというよりもむしろ多角形農業経営に切りかえようということに農村の頭が働いて来ております。この際に多角形農業経営に切りかえます場合に導入資金を得て、これによつて自分の経済の復興をはかろうというきわめて大きな要求を農村が持つことは、まことに日本の再建にとりまして喜ばしいことと思います。ところが貸す方でなかなか條件がやかましくて貸さない。
しかし多角形農業として酪農を取入れることにつきましては、よほど研究をしなければならぬ問題でありまして、近郊農業の経営の上におきましては、酪農も成立つのであります。しかし山間地あるいはその他普通の農業であります都市を持たない地方におきましては、酪農の奨励ということもある程度の限度があるのであります。
また産業は主として農業でありますが、氣候温暖で地理に惠まれておりますのと、また人の氣質が至つて勤勉でありまして、多角形農業を營み、米、麥、葉タバコ、あるいは柑橘、葡萄、甘藷、馬鈴薯、野菜あるいは花瓣園藝等が盛んであります。殊に近年は畜産も盛んでありまして、これらの收益が優に一筒年約一千萬圓に達しております。
山林の入曽權あるいは紙すきの副業とか、かごをつくるとか、その他いろいろの副業状態が、炭燒の副業等を混えまして、俗にいう農業經營という部内の中に加わつて、多角形農業の、世帯としては却つて副業だといわれる部分が主業になつておつて、農耕が從になつている場合が非常に多いのでありまして、やはりこれは離すことのできない。農業經營という、一つの農村部落を現實に形ずくつている状態なのであります。