2003-05-09 第156回国会 衆議院 国土交通委員会 第19号
ただ、東京を例にとりますと、今度、東京都が今までの都市計画を抜本的に発想を変えまして、多核分散型の都市計画から、非常に、もっと広域的に都市を再生していこうということで、新しい東京再生プランというものを打ち出しております。そういう意味では、本当の上位計画というか、東京全体でバランスのとれた姿、発展をこうすべきだというのが出てきたような気がいたしております。
ただ、東京を例にとりますと、今度、東京都が今までの都市計画を抜本的に発想を変えまして、多核分散型の都市計画から、非常に、もっと広域的に都市を再生していこうということで、新しい東京再生プランというものを打ち出しております。そういう意味では、本当の上位計画というか、東京全体でバランスのとれた姿、発展をこうすべきだというのが出てきたような気がいたしております。
私はたまたま今運輸行政を担当しておりますが、都市にかかわる交通網の再整備というのを今極力やっているわけでありますけれども、実はこれ自身もある意味で二律背反でして、四全総の眼目にのっとって多核分散ということを考えているときに、今、後手後手ながらともかく都市の交通の体制というものも整え直さなければいけないという、そういう一種の矛盾といいましょうか、焦燥というものを感じております。
それの具体的な対策として、多核分散型といいますか、多極分散型といいますか、一極集中に対しましてそういう多極分散という形で国土のあり方を考えるべきではないかということが大方の御意見でございまして、それについてどういうイメージを持つかということでございます。
まず第一に、現在の大都市の持つ求心型の構造を多核分散型に改めるため、副都心、新都心を整備し、都心の業務機能の分散をはからなければならないと思います。第二は、都心部においては高層住宅を積極的に建設をして、職住の近接をはかる必要があります。第三は、都心、郊外を結ぶ効率的な交通ネットワークを整備し、都市交通の機能を高め、快適なかつ効率的な交通の確保をはかってまいります。
つまり、東京問題を解決するには多核分散型の都市構造というものを考えていくことが基本的に大事であるというふうな考え方を持っておりますので、立川基地の拠点開発といいますか、先刻来お話が出ておりますような方向でこれが整備されていくということにつきましては、基本的には私どもも賛意を表しておるような次第でございます。