1974-09-19 第73回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第1号
○栗原俊夫君 まあ十万俵も買い上げれば、そして外糸の輸入を押えれば基準価格は当然維持されるはずだと思うんですがね。しかし、まあ実勢はなかなかそこまでやってきていない。ここにいろいろと問題があるんだと思うんですよ。で、まあもともと生糸というものは必需品じゃありませんからね。ですから、まあ景気には一番敏感だと思うんです。総需要の抑制ということになれば、まっ先に鋭敏にこれを受けると、こう思うんです。
○栗原俊夫君 まあ十万俵も買い上げれば、そして外糸の輸入を押えれば基準価格は当然維持されるはずだと思うんですがね。しかし、まあ実勢はなかなかそこまでやってきていない。ここにいろいろと問題があるんだと思うんですよ。で、まあもともと生糸というものは必需品じゃありませんからね。ですから、まあ景気には一番敏感だと思うんです。総需要の抑制ということになれば、まっ先に鋭敏にこれを受けると、こう思うんです。
その最もひどいのは外糸の輸入、外国糸の日本の生糸市場に侵入してきたことであります。しかも、これが日本の市場を荒すばかりでなく、日本がかつて持っておった欧州の市場、アメリカの市場にまで著しい勢いで侵入してきた。こういうようなことで、これに対する対策も何もない。
この際、単に外糸だけの圧迫、外糸が日本の生糸を圧迫するという外部からの打撃ばかりでなく、私は日本の蚕糸業界の持ってきた病気というものを考えざるを得ない。ここに政府としての施策の、自信のある施策をお伺いしたい。
しかし、実際の最近の実績から申しますと、むしろ輸出は増大しているんじゃなくして、頭打ちか逆に押されておるというような形が出ておるわけですが、輸出を伸ばすためには、外国の競争糸である中国糸あるいは韓国糸と値段の点で競争するという点も一つあるわけですが、これは、先ほどあなたのおっしゃったような事情から、急速に値段の点で外糸を外国市場で打ち負かすということはそう一朝一夕にはできないだろうと思います。
こうなりますと、農林省がいろいろ力を入れて蚕糸業の振興のために努力をされましても、結局、安い外糸に圧倒されて、国内の養蚕業が伸び悩むというような事態が起こる可能性もございます。
その根拠としましては、繊維新法のこの法律の第五条の区分外糸でも一応例示がございまして、その他通産大臣が必要と認める場合ということで、いまの各第一、第二、第三、第四の専属糸がございまして、専属糸以外については、大臣の許可がない場合にひけないとなっておりますが、第四区分にそういう条件で第一区分の制限糸をひかせるということを第五条のこの区分外糸の許可を根拠としまして、省令で定めて、それを通牒で受けるというかっこうでやったらどうかということで
実質的にある種の糸の供給能力が不足した場合に、過剰精紡機を温存する業者が一部に残っているからと申しまして、新規登録への道を開かないことがありましたり、それに先立って区分外糸の許可や、使用停止紡機の解除を行なうようなことはないでしょうか。この点が心配でございます。
区分外糸は引けないが、しかし非常に零細で、その注文を受けないとあとの注文がなくてつぶれるというような場合に、許可を受ければやってもよろしい、こういうことですね。今度の場合にも、それが三つの区分に分かれますが、そういう趣旨が、次のこの法律として省令できめる場合には入る。
その規模がきわめて零細であること、そしてその区分外糸を引かさなければ事業の維持のため非常に困難が生ずるから期間または数量を限って区分外の糸を精紡してもよろしい、しかしこの場合には許可を要する、こういうことだと思うのですが、そういうふうに解釈していいですか。
六十五万錘ございますけれども、これは制限外糸、つまり法律上無登録の精紡機でも紡ぐことができる糸を引いておるのもございますし、それから処理格納といいまして、格納を命じておるものもございますので、実際に法律上許されておる制限外糸を引くように指導はしているけれども、まだそこまでいっていないというふうなことで、制限糸を引いておるであろうとみなされておりますものが、お手元にございますように二十八万、七千錘というふうな
おそらく製糸家はその規格外糸を中心に買っていくのではないか。これは大体くろうとが言っている。そうしますと、政府の言われる通り千四百円という目安は、まずできないものと見なければいけない。局長が今言われる通りこれで協定ができようとは考えられぬ。考えられぬ方がむしろ安全だと思う。従って、団体協約にして定数量だけを今まで通り買うのかどうか。
悪い糸は外糸に出します。その外糸に出すものを機場が受け取って織らなければならぬのです。従って今日の機場の状態はどうかと申しますと、値が高くなっただけでなしに、自分の希望の糸が買えないということです。それは、機場はよそからの注文生産で、自分で勝手に作って勝手に売るのじゃありません。バイヤーなり商社なりから、こういう生地を織れ、こういう柄を織れ、こういうものを作れ、こう言われる。
しかしながら実際問題として糸が売られる場合においては、よい糸は自分の自家用の機でやつちやつて、外糸に出すときは悪い糸を出す。その悪いやつだけでなくして、おまけに抱合せでもつと悪い糸を売りつけるのが事実なのであります。うそだと思つたらきようの三品市場に行けばわかるのであります。