2003-06-06 第156回国会 衆議院 文部科学委員会 第17号
しかも、今先生御指摘のように、外洋水との交換が悪いために富栄養化が進みやすうございますし、そのために赤潮や貧酸素水塊が発生をするといった特徴を有しております。
しかも、今先生御指摘のように、外洋水との交換が悪いために富栄養化が進みやすうございますし、そのために赤潮や貧酸素水塊が発生をするといった特徴を有しております。
湾の中、非常に閉鎖性の湾でありますが、外洋水を引くようにということで、海の底を掘りまして外洋水が入るようにしたり、いろんなことをやっておりまして、一ころはずいぶんよくなった時代もあるんですけれども、四十九年ごろからここのノリが脱落が始まったということで、五十四年、五十五年、五十六年ほとんど芽が落ちる、脱落する。
また外洋水に比べて著しく少ないという結果でございます。同様な結果は、カイアシ類と申しますのはミジンコの仲間でございますが、これが東京湾では十一種類、浦賀水道では二十七種類出ております。さらに一九七一年から七二年の間に何回かにわたって観測した結果では、先ほど申し上げた珪藻類は東京湾十八種、浦賀水道三十八種、年間を通じてですから、全体としてはもちろん多くなっておりますけれども、大きい差がございます。
ですから、その海水をきれいにしようと思いますと、これはきれいな水で薄めてやらなければどうにもならないのでありまして、その方法としましては、外洋水を何らかの方法で引き入れて薄めてやるという方法以外にはないと思います。
それから水をたくさん入れる、これは先ほど林先生のほうに対する御返事に申し上げましたとおり、幾つかの大規模な計画がございまして、島を取るという計画は私ちょっと考えておりませんでしたが、一つの島を取りましても水の量がふえるというのはごくわずかでございまして、ですから、そういう考えよりは、むしろやはり外洋水を導入するという考えのほうが水をたくさん入れるという方向ではいいんじゃないかと思っております。
それに対して幾らか注釈をつけ加えるならば、瀬戸内海というのは御承知のように豊後水道と紀伊水道と、二つの方角から外洋水が入ってまいりまして、これに関門から幾らか入るわけですけれども、それがちょうど燧灘あたりで両方の水が出会います。すでにまん中のあたりは非常に水の交換が悪く、すでに工業開発が非常に進んで汚濁が問題になっております。
これは瀬戸内海に入ります外洋水の影響が豊後水道から先ず伊豫灘へ入りまして、その影響がずつと東の方へ及んでいる証拠であります。