1954-09-21 第19回国会 参議院 農林委員会 閉会後第11号
而も国内の需要に見合うものにして、価格を下げるばかりでなくて、なお国外についての供給、輸出の振興も図ろうと、こういう趣旨でございますので、外安を輸入して合理化を図る、こういうドラステイツクな方法はとらないというのが両法律の趣旨でございますので、只今のところそういつた措置は考えておらないのであります。
而も国内の需要に見合うものにして、価格を下げるばかりでなくて、なお国外についての供給、輸出の振興も図ろうと、こういう趣旨でございますので、外安を輸入して合理化を図る、こういうドラステイツクな方法はとらないというのが両法律の趣旨でございますので、只今のところそういつた措置は考えておらないのであります。
従つて雨風に十分叩かれて、そしてこれが自力更生をして行くことが必要であるというふうに思つておわけで、そのためには外安を輸入するという意見もあるくらいでありますが、併しながら今日の段階におきましては、あまり極端に荒療治をいたしますれば、結局硫安工業が壊滅してしまうということになつては、これは薬がきき過ぎていけないわけでございまするから、やはりこれを保護しつ育成をして行くということは必要であると考えておるわけでございます
外安の輸入を阻止していることが間違いだ。これも一ぺんフリーにしてしまつて、その中に立つて日本の科学者もしくは経済人に奮発してもらおう。そうして硫安の値下げを叫ぶのは、農村問題として取上げないで、科学振興の問題として、むしろしいて言えば、農林省の委員会でなしに通産省の委員会で叫ばれる問題に切りかえて行かなければだめだ。
入れさして、そして外安と内安とが太平洋の向う側で競争しないで、こつちの土壌で競争させてみろ。そうすれば向うの技術者も真剣だろうし、資本家も真剣だろう。そして負けそうになつたら助けてやろうじやないか。初めから負けないのだというのでは、それは昔の陸軍や海軍と同じだ。向うは攻めて来ないだろうという条件に立つて、攻めて行くことばかりのいくさをやつている。
もつと極端なことを申せば、外安の輸入がもし認められれば、かねて私が主張いたしますように、もつともつと下る。どんどん下るべきものを、第一に外安の輸入をチエツクしておる。そうして国内の肥料の価格を安定させておる。しかもこれを外国へ売ろうとしても、外国は安いからなかなか売りようがない。
又この国会におきましても外安を輸入すべしという議論もあつたようでありますし、我々の団体に対しましてもそういうようなふうに全購連は努力するのが当然じやないか、全量とは言わなくても、或る程度のものは輸入に努むべきだということを申しておられるかたが相当あるのであります。
第一はこの前河野さんも触れましたけれども、この際三十万トンなり五十万トンなりの外安を入れることだと思う。そうしてこれでもつていや応なしに肥料屋を裸にするよりほかはないと思う。こんな甘つたるい、何でもかんでも政府と農民におんぶした合理化案なんてものはないと思うから、やはりこれは外安を入れることが必要な第一の条件だと思う。
むしろ野放しにして、外安に対しては、やはり国際的な市場において、十分実力の上に立つて対抗できるような一つの条件の中に、これを裸にして投げ出してみるというようなことで、むしろ硫安工業の合理化とか健全化というものが推進されるのではないかというふうにも考えられるわけであります。
と申しまするのは、大正年間から昭和の初めにかけまして、硫安にとつて大きな競争相手であつたものは、もちろん外安でもありましたけれども、それと同等、以上の大きな競争相手であつたものは、大豆かすなりその他の有機質の肥料であつた。
それから、同時にまた、前段にお述べになりました方途につきましては、これは非常に根本の問題でございますが、内需の関係が、たとえば外安よりも非常に割高になつておる、だから外安並で内地が使えるようにしろ、これは私は十分傾聴すべき御意見だと思いますが、同時に、それに耐え得る財政力があれば、私はこれも一つの考え方だと思うわけであります。
だからこそ船舶のように国際洋上において競争しておるものは、思い切つた施策を講じなければ国際競争に勝てないという現実なのでありますから、硫安工業が国際価格に追いつくには、今のように外安と内安との間の価格、国際価格と内地の価格をこういうふうに段階をつけておくというこの考え方に一掃しない限りは、どうしてもこれが追いつけるものではなく、終始農民はこの不満を永久に持ち続けて行かなければならぬと思う。
そこで河野委員の言うように、私もたびたび申し上げているように、ほんとうの合理化促進のためには、外安を十万トンなり二十万トンなり入れることによつて日本の肥料業界が新しい出発を強要される結果になる。なぜかというと、今から四、五年前、百五十万トンできたならば価格が半減するということを大言壮語して、硫安会社が政府の援助を受けたはずです。
だからこの法案の大きな土台の一つは、外安の生産コストがはつきり押えられてないということ、一つは、国内の硫安工業の原価計算が明確に押えられてないこと、この大きな土台の二つが狂つておるということを、われわれは不満に思う。
○井上委員 生産コストの引下げの一つの大きな目標は、外安の生産コストがどうなつているかということが的確に把握されなければなりません。それの具体的な資料が出ておりませんが、ただいまの御説明によれば、石炭なりコークスなりが非常に安いということであります。
国内に豊富低廉なる肥料を確保したい、そしてまた東亜市場も確保をしたい、東亜市場の確保をするためには外安との市場競争に巻き込まれて、これに勝ち抜くためにはどうしても出血輸出というか、一種のダンピングが必要であります。ダンピングをいたしますと、国内の農産物に与える影響は甚大なものがありまして、この矛盾した問題が政府の肥料政策を常に動揺さしておるのであります。
それは足鹿委員の質問に対して、もし外安を輸入する場合においては、CIF六十ドル程度で十分これを入れることができるという発言をしておるのであります。当局としてはすでにこういう事態までも考慮されて慎重に研究を進められておることに対しては、われわれは実に敬服しておるわけでありますが、こういうことは将来において可能なる事実として取上げるべき機会があるであろうということを、私は期待したいわけであります。
それから問題は、外安と競争するだけの施設能力が硫安工場に整備されつつあるかどうかということが、非常に重大な問題だと思います。
○足鹿委員 それからこれは事務的なことでありますが、外安の輸入価格の見通しについて先刻お話になつたと思いますが、私ちよつと聞き漏らしましたので、外安を日本に入れた場合に具体的にトン当り幾らにつきますか。
場合によりましては、また肥料の価格の引下げをはかるために外安の輸入をはかつてはどうか。こういうことを内容とする決議を出してはどうかというような御意見の開陳もあつたのであります。
とにかく安いときには安い外安を入れ、また何かの事情で肥料の輸入がとまつたら、また工業を興すというような奇妙なことには行かぬわけでありますから、どうしても確立させなければいかぬ。
ただ現在の状況からいつて、外安その他のものを相当輸入する考えがあるかどうか。私はこの麦作から来年の春肥についての心配をいたしておるものですが、この問題について御計画がありましたら、お聞かせ願いたいと思います。
これは一つの農業政策として、食糧確保の見地から、また食糧国内増産の建前から、どの程度に一体これを安定させたらよいかという対策を、今日から考えていただいて、さきに河野氏からもお話がありました通り、具体的に需給調整法なり、あるいはまた外安の輸入なり、いろいろな手を考えて、ここで手を打つていただきませんと、たいへんなことになりはせぬかという一つの心配をいたしております。
その安定線を上まわつた場合に、需給調整法が必要であり、あるいはまた外安の輸入が必要であり、従つて安定線が一体何ぼであるかということをこの際明らかにされることによつて、農民も安心をするでありましよう。また輸出もそれによつて認められる段階もあるかもしれません。そういうような点が明確にされずに、追つて検討するといううちに肥料はどんどん上つて行きます。
それ以上を越えた場合は、たとえば需給調整法をつくるなり、あるいは外安を輸入するなり、何らかの方法によつて値上りを食いとめるという手を打たなければならぬと思います。その対策が何らなしに輸出されるというところに問題が起つております。一体農林大臣は、この市場価格を。今日の米価、農家の経済その他から総合して、何ぼが妥当だとお考えになりますか。
昨年の春に当委員会で、当時外安を二十万トン輸入するというのを、その必要なしと言つた。ところがその当時政府はその必要ありということで、むだな金を使つて、補給金を払つて、国民の負担においてむだな硫安を入れた。ところがその後においてどうしたか。ちようど二十万足らずのものを結局余つて輸出しておる。これが過去一箇年間の輸出業における政府の大失敗である。
たとえて申しまと、外安の問題がそうです。これはこの前も聞いていただきましたように、外安が非常に日本に入つていた。入つた外安が固い。粉であるべきところの外安が、岩になつておる。船に積んだものをとりに行くのに、鶴嘴を持つて行かなければいかぬ。こういうよろな外安が入つて来るために、日本の役人に言わせると四億の損をしているというのです。これも一つのドツジ・ラインです。
そうすると、そのとき役人の言うには、一俵について百円づつの金を出している、外安のために日本は四億ほど損をしているといつているそれと同じことであつて、とうもろこしのようなものは、このごろのように食糧事情がおちついて来ると、日本人が食わないのはあたりまえだ。それを援助か、商売かわからないような形で押しつけて来る。押しつけて来る食糧の中にとうもろこしが入つている。
いわゆる外安——米国硫安である。これを考えていただきたいのです。これはかなづちでたたいても割れはせぬ。レールの上に置けば汽車は脱線します。日本の農村では、こんな小さい石さえ農民は田畑からほうり出している。それなのにこんなに大きな溶けないかたまりを田畑の中にどんどんほうり込む。そんなことできますか。こんなものはどうもしようがないのです。これは廣川さんに聞きたかつたが、大蔵大臣にも伺う。