1981-06-26 第94回国会 衆議院 農林水産委員会 第19号
この酪農経営の悪化の背景にあるものは、言うまでもなく外国乳製品の洪水のような輸入のあおりを食って需給事情が非常に緩和しておるということが一つありますが、同時に、牛乳の販売環境が大変乱れてきておる、ここに当面大きな問題にぶつかっておると思うわけであります。
この酪農経営の悪化の背景にあるものは、言うまでもなく外国乳製品の洪水のような輸入のあおりを食って需給事情が非常に緩和しておるということが一つありますが、同時に、牛乳の販売環境が大変乱れてきておる、ここに当面大きな問題にぶつかっておると思うわけであります。
ただ、私のところで外国乳製品をつくって売っているというのは、見返り物資でちょうだいしたものは私の方で利用させていただいておるわけでございまして、それ以外にわざわざ外国製品を求めて製品化して売っているというようなことは、私の方の会社に限ってございません、よその会社はちょっとよくわかりませんけれども。
四番目に、五十三年度加工原料乳生産を抑制または阻害するすべての外国乳製品、指定乳製品及びその他の乳製品でございますが、その輸入は必要最小限度に削減していただきたいと思うのでございます。
もう一つは、外国乳製品の国内流入を遮断いたしまして、貿易自由化に対しましてのはっきりした国としての方針を確立するという意味で、乳製品の輸入というものを事業団に一元化する。こういうことをおもなる内容といたしておるのでございまするが、その酪農三法制定のために酪農家はやや愁眉を開いたと申し上げても、これは過言でなかろうかと思うのでございます。
こういう状態をそのままに置いておきますと、国内のせっかく伸びました飲用牛乳市場が大部分外国乳製品に乗っ取られるという危機感を私どもは痛感するわけでございます。せっかく政府が酪農振興を唱えまして、酪農の振興をはかりまして消費が非常に拡大いたしましたが、拡大した消費市場をそっくり外国に持っていかれる、こういう危機感を覚えておるわけでございます。
ところが、ここ二、三年間において、飼料の高騰、外国乳製品の輸入増加等の諸事情により、さらには、原料を使わぬ色づき牛乳の消費拡大により、その成長は停滞し、最近においては乳量減少のきざしすら見せておるのであります。
更に又乳製品に関する問題でありますが、先ほどどなたでありましたか、外国の、アメリカの粉乳を使う以外に途はないとおつしやいましたけれども、成るほどアメリカの粉乳はMSAの援助であるとか、或いは余剰生産物の円資金による買付等において寄付されておるというような点から、無料ほど安いものはないからというお考えもありましようけれども、私どもは、原則としては日本の酪農事業の振興途上においては、外国乳製品の輸入は当分関税
そこで現在のような足取りで、酪農にいたしましても遅遅たる状態で行きますれば、いろいろの事情から外国乳製品等が殺倒するおそれもあるし、これは国内の発展を阻害するようなものは押えなきやなりませんけれども、それにしましても、真に食糧問題を憂えて、食糧の自給態勢を整えて行くという上から行きますれば、もう競馬で大部分出るからあとはいいじやないかというような安易な考えは、私は許されないと思つておるわけです。