1997-04-25 第140回国会 衆議院 大蔵委員会 第17号
私どもは、現在の金融政策の目的を、この変動相場制下において自由に変化をしております為替相場の安定まで含んだ通貨価値の安定というふうにとらえますというと、かえって国内物価の安定を損なうようなケースも考えられないことはないわけでございまして、そういう議論から、今回の金融制度調査会の答申におきましても、物価の安定ということを基準とされたように思います。
私どもは、現在の金融政策の目的を、この変動相場制下において自由に変化をしております為替相場の安定まで含んだ通貨価値の安定というふうにとらえますというと、かえって国内物価の安定を損なうようなケースも考えられないことはないわけでございまして、そういう議論から、今回の金融制度調査会の答申におきましても、物価の安定ということを基準とされたように思います。
特に変動相場制下においては、個別産業の競争力にそぐわない為替レートが一時的に出てくる場合もあるわけですが、そういう変動相場制のもとにおける関税政策の理念は何であるとお考えですか。
○政府委員(松尾直良君) 先ほど変動相場制下の関税政策の考え方をお話し申し上げましたが、短期間の為替相場の変動というものを関税が遮断するということはむずかしいわけでございまして、わが国の場合、関税率は大体一年刻みで検討いたしておるわけでございます。
○久村参考人 私が変動相場制下における問題点として申し上げましたのは、たとえドル建て価格が値下がりするといたしましても、円安になりますと、日本への入着価格は一体どうなるのか。そのようなことから、現在の変動相場制下におきますところの資源エネルギー政策の抜本的な見直しがないことには、国内の原燃料価格は安定しない。
したがって私どもとしましては、向こう側も去年は円建て契約で損したかもわからぬけれども、為替相場の変動ということは変動相場制下において避けがたいことなのだから、それを一挙に取り返そうというようなことは考えないで、ビジネスライクに話をしようではありませんかということを申し上げておるのであります。
国民生活や産業活動の基盤であります石油産業のドル債務が異常に膨張して、変動相場制下での激しい為替相場の上下に動く、そういうことによって石油企業経営が翻弄される状況は、決して国民にとっても国家にとっても好ましい問題ではないと考えるわけであります。
それはおっしゃるとおり、変動相場制下においてなかなかその実勢をつかむのはむずかしいと。しかし、できるだけ実勢に近いような判断、国内外のいろいろな要因を見きわめつつそういう判断をしてその上に経済対策を立てる、あるいは物価対策を立てる、こういうことをおやりになる役所でしょう。
そういうことで、この変動相場制下の為替相場につきましては、為替市場の決定にゆだねるのが本旨でございますけれども、もし投機的な要因などによりまして極端な円安、かつては円高の場面もございましたが、そういう場面に対しましては、やはり投機的な要因による変動をならす意味で介入も惜しんではならないわけでございまして、そのときどきの情勢に応じまして適切な態度を今後ともとってまいりたいと思っておる次第でございます。
変動相場制下でございますので、為替相場は市場における値づけに依存するのを基本方針とし、時として起こる乱高下、投機の行き過ぎ等に対して介入をする、そういう方針で臨んでおるわけでございますので、いまの水準が適正かどうかということについてのお答えを申し上げることは、私の立場上控えた方がよろしいのではないかということをまずお断り申し上げたいと思います。
○森永参考人 変動相場制下、円が高くなったのはある程度やむを得ないところと存じますが、その結果、本来でございますれば変動相場制の機能として、日本の国際収支の調整が円滑になり、各国の経済と均衡のとれた発展に役立つ、そういうことになるべき筋道でございます。
いまの為替相場、特に円の地位をどう考えるかという問題でございますが、変動相場制下でございますので、あくまでも市場の実勢にゆだねるのが原則でございますから、市場の実勢以外の基準価格あるいは理想的な価格というようなものを議論するのは私どもの立場としては避けなければならないと思っておりますが、何分にも昨年来約半年にわたりまして急激な円高が続いてきたわけでございますし、特に最近においてその感を深くしておるわけでございますので
○間淵政府委員 私ども予算の概算要求をいたす場合に、輸入品についてはどのくらいの為替レートで計算しておるかということでございますが、御承知のように、こういう変動相場制下にありまして、幾らと決めるのが実際的には非常にむずかしいわけでございまして、と同時に、予算はその支出の上限を決めるということでございまして、そこら辺を勘案いたしまして、大蔵省の方で三百八円という支出官レートというのを定めておりまして、
しかし現在におきましては、これはもう変動相場制下にあるわけでございますから、いわゆる通貨問題というような問題は起こりようはずがないというふうに私は考えております。
変動相場制下におきましては、特定の政策目的のために、あるいは高くあるいは低く為替相場を人為的に管理するということはいささかも考えていないわけでございますので、その言葉そのものが少し適当でないんじゃないかという、そういう感じを持っておりますことを御了承いただきたいと思います。
○国務大臣(山中貞則君) あくまでもこれは輸入契約時の客観的な変動相場制下の時点における、その当該時点における価格をもって契約単価と見なすわけでありますから、したがって、上限は予算単価の三百八円という、これは大蔵省の編成方針できまっておりますし、大蔵省がそのたてまえできめておるものでありますので、それをこえて防衛庁が恣意に特殊な変動様相があったからといって、それ以上の金を払うということはできないわけであります
したがって、こういうような変動相場制下の景気過熱政策、こういうような問題が根底にあり、そして資源問題が世界市場で非常に逼迫するというような形で、国際的諸関係にまたはね返ってくるということであります。
○福田国務大臣 この変動相場制下における為替差損、差益を税法上どう扱うか、これは根本的に検討します。しかし、当面、いままでの方式を踏襲する、かようにいたします。
○田中内閣総理大臣 石橋さんの御指摘はよくわかるのですが、予算は予算で、幾らで計上するかというのは、防衛庁とか、それから日銀とかの関係は、一体二百八十円でやるのか三百円でやるのかというと、変動相場制下におきましても、日本でいま固定レートとしてきめておる一つの目標は三百八円だったわけです。
からわれわれに対して非常な不満が開陳されておる、アメリカもこれを考えなければいけない、変動相場制ということになると、大体固定相場制という考えが基本にあって、一%とかあるいは〇・七%とかということも可能であるかもしれない、変動相場制ということになれば、これはプラスマイナス・ゼロになるということが頭の中にあるものでありますから、したがって基礎的収支を海外援助まで含めてその上でゼロにするという構想でないとこの変動相場制下
むしろ、そうしたことよりは、こうした変動相場制下における流動的な経済社会におきましては、かねがね考えておりますような物価の安定、福祉の充実、そして国際協調というような、三つの大きな目標から申しましても、こういう状況になりました以上は、なお一そう、四十八年度予算は一日もすみやかに実施に移り得るようにしていただきますことが、こうした流動的な情勢においても一そう必要なことであると、こういう考え方に立ちまして
午前中の御質問にもございましたけれども、変動相場制下におきましても、そうした相場が乱高下しない、市場の実勢が落ちついているということは、大企業であろうが中小企業であろうが、あるいは旅行者であろうが、まず安定した取引ができるわけですから、それらの点について御心配をかけないように、乱高下しないように市場を見守り、あるいは必要に応じていわゆる介入ということをやると、こういうことで安定を期していきたい。