2015-02-25 第189回国会 参議院 国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会 第1号
財政政策の有効性というのは変動レート制の下だと余りないというのが基本的な考えで、金融政策が非常に強い。これはマンデル・フレミングのモデルと言われていますが。でも、現実に起こったことは、金融の方は続けて拡大していて財政の方だけちょっと変わったらプラス二・一がマイナス一%に近くなってしまったということは、財政についても効果があるということを考えた上で財政の健全化を考えなきゃいけない。
財政政策の有効性というのは変動レート制の下だと余りないというのが基本的な考えで、金融政策が非常に強い。これはマンデル・フレミングのモデルと言われていますが。でも、現実に起こったことは、金融の方は続けて拡大していて財政の方だけちょっと変わったらプラス二・一がマイナス一%に近くなってしまったということは、財政についても効果があるということを考えた上で財政の健全化を考えなきゃいけない。
もう一つは、円安については、私若干違った見解を持っていて、為替レートというのは、変動レート制というのは上限幾らでも上がってもいいし下限どこまで行ってもいい、普通はそう思うわけですね。しかし、現実の経済では、例えば日本が苦しんだように、二〇一二年のように円高が続きますと、八十円切るような、産業がもたないんですよね、経済が円滑に運営できなくなる。つまり、上限の方は非常に理解しやすいんですね。
なお、物価の安定として、通貨価値の安定というようにしなかったということに対しては、これは外国の中央銀行の最近設定された例にならったというわけではなくて、変動レート制のもとで国際的な資本移動が自由な場合、通貨の対内価値と対外価値、この二つを同時に安定させるということは非常に難しいという場合があるということから、何よりも優先すべきは国内の物価であるという意味で、物価の安定というのを掲げているわけであります
外国の例をとってみますと、日本とアメリカだけではありませんで、ドイツが変動レート制に移 行しましてやはりマルクが大幅に切り上がったことがございます。そのときにもやはりドイツで価格が高い、アメリカの方は価格が安いという現象があらわれました。かなりこれは二、三年その格差がなかなか埋まらなかったということが言われております。この一つの原因は、市場がやはりそれほど思ったほど完全競争的でない。
変動レート制のもとでは、為替レートが変動するのがあたりまえのように考えられますが、実は変動レート制は、これは為替レートが変動することによって、できるだけレートを安定させるという働きに依存をしている制度であります。ところが今日では、この為替レートはかなり激しい上下を繰り返しておりますので、貿易面それから資本収支面を含めまして、われわれはできるだけ為替レートの安定性に努力すべきである。
今日のような変動レート制のもとで、通貨面からする国際競争条件が不断に激変するという状況では、関税政策の意義は薄くなったということが考えられます。しかしながら、性質としてはほぼ同じようなことが指摘できるかと思います。 今後、原油価格が異常に高騰するもとで、日本貿易の対外不均衡、摩擦が一層重大化することが予想されます。
もう一つの不安の原因は、鶴田さんのお話の中にもありましたけれども、非常に輸出成約ができにくい、国際的な取引ができにくい、それを何とかしなければならぬ、これは非常に差し迫った問題として問題が表面化しておりますけれども、この問題の本質は、レートの高低の問題ではなくて、また変動レート制であるからということではなくて、為替リスクに対して民間業界では不安であって、とてもリスクは負えないということからくる不安だと
共和党のほうは変動レート制の採用に関心を持っておる、こう伝えられておるのですが、通貨不安定の現状においては相当影響するところ多いと思うのですが、これについてどういう感触を持っておりますか。