1949-08-20 第5回国会 参議院 厚生委員会 閉会後第4号
○小杉イ子君 第一回、第二回のときの政府は増産督励用として盛に特殊酒を酒給いたしました。そのときに全國の労働代表者が参りまして酒の効用を聞きましたときに、政府は酒を飯のように思つておる、我々労働者は酒ばかり飲んではおりませんと申したのであります。これは一例であるかも知れませんけれども九州辺の炭坑でもやはりそういうことを言つております。農家はあの特配には大変困つたこともお聞きでございましよう。
○小杉イ子君 第一回、第二回のときの政府は増産督励用として盛に特殊酒を酒給いたしました。そのときに全國の労働代表者が参りまして酒の効用を聞きましたときに、政府は酒を飯のように思つておる、我々労働者は酒ばかり飲んではおりませんと申したのであります。これは一例であるかも知れませんけれども九州辺の炭坑でもやはりそういうことを言つております。農家はあの特配には大変困つたこともお聞きでございましよう。
次に、昭和二十一年三月、総司令部から農林省に向つて、米を潰して酒を、造ることは止したらどうだ、アメリカでさえ小麦節約をしておるのだからという申入れがあつたとき、政府は、増産督励用として造ると申し、当時の平野農林大臣は、盛にこれを特配しました。その頃の朝日新聞「天声人語」の一部を読みますと、供出量により、一斗を超え平均三升から五升ぐらいで、旧盆にはどつと一度に配給され、十日以内に腐つた。