1984-07-03 第101回国会 衆議院 大蔵委員会 第28号
例えば、四十六、七年以降塩田法をやめたわけですが、中には塩田の堤防を抱えて、いまだにその出費に悩んでいる会社もあるわけですね。現にあるわけです。それから、塩業組合も完全に解散したわけではなくて、現に生産のために存在しておるわけですね。そういう点から見て問題は起きないのか。あるいはそれに対する経過的な措置を考えなければならぬと思うのですが、その点はいかがですか。
例えば、四十六、七年以降塩田法をやめたわけですが、中には塩田の堤防を抱えて、いまだにその出費に悩んでいる会社もあるわけですね。現にあるわけです。それから、塩業組合も完全に解散したわけではなくて、現に生産のために存在しておるわけですね。そういう点から見て問題は起きないのか。あるいはそれに対する経過的な措置を考えなければならぬと思うのですが、その点はいかがですか。
○政府委員(福間威君) 日本における塩の製造を、従来の塩田法からイオン交換膜法に切りかえておりますことにつきましては、昨年の春に成立いたしました塩業の整備及び近代化の促進に関する臨時措置法に基づいて行なっております。
塩田法で残ったにしても、結局、七千五百円ですか、下がれば、当然塩田法ではやっていけないわけですね。だから、当然、従来の塩田が残ったにしても、これはもう太刀打ちできない。そういう点で、これは全部変わらざるを得ない。しかも、販売の特例を認めていると言うけれども、この法律を見ると、それはもう当分の間であって、当分の間とは昭和五十年までだと。
○説明員(園部秀男君) いろいろ問題が起こってからも、もちろん厚生省と連絡をしておりますし、私どもといたしましては以前から——ことに従来塩田法におきましていろいろ重金属その他の問題、あるいは海水の汚染の問題等もございますので、十分連絡をとってやっております。
その法律をつくるときは問題がなかったけれども、あとになってそういう問題が出てきたわけですから、であれば、塩田をよしんばやめるにしても、外国の塩田法による塩も入ってくるわけですから、そういう塩を希望する消費者にはそういう塩田法による塩を供給できるように、これは私は検討すればできない問題じゃないと思うんですね。
○説明員(東海林武雄君) 最初にイオン交換樹脂膜の問題に触れたいと思いますけれども、これは長年塩の製造方法に対する研究でありまして、昨年あたりからの試験成績を見ますというと、大体現在の塩田法に匹敵するような、それよりコストが安くなるという見込みが立ちましたので、四十二年度におきまして五つの企業に対してその製造の許可をいたしております。
その場合に、それを買っていただくのに、塩田法のものとの引きかえで、何か少し金をとられて買ってもらうようなことがあるのですか。何かそういう、ただ純粋に買ってもらうのじゃなくて、幾らか権利料みたいなものを払って買ってもらったことがあると聞いておるのですが、事実そうですか。
塩田法などに比べて、やはりこれを伸ばしていかなければならぬように思うのですが、お見通しはいかがですか。
御承知の通り、国内の塩業は、これまであまり生産が伸びなかったのでありますが、その理由としましては、長い間入浜式塩田法による方法によっておったのでありまして、この方法によりますと、海水を塩田の砂に含ませて、それをさらにかき集めて、その上に海水を注いで鹹水をとり、それを工場に持っていって煎熬するというような方法によっておったのでありますから、労銀も非常に多くかかりまするし、また生産量も従来あまり伸びなかった
入浜式と申しますと、海水を塩田に導入して参りまして、塩田の上に砂をまいておりまして、その砂に海水を含まして、その砂をかき集めて、さらに海水をそれに注下して、そうして辛い塩水を作りまして、その塩水を工場に送って塩を作る、こういう塩田法、入浜式塩田法、こういう方法をとっておったのでありますが、昭和二十七年以来、この方法によりますと浜労働のためのコストが非常に高くなりまするのと、また生産数量も十分伸びないというような
ところが、このような塩は、外國では、岩塩であるとか、鹹湖であるとか、天日製塩であるとかいいまして、ごく簡單にとることができるのでありますが、わが國は、四海海に面しながら、塩をとることが非常に困難で、世界では独特な方法、すなわち塩田法という、おそらくその地方でなければわからないような、コストの高い製塩法をとらなければならない現状であるのであります。
すなわち、日本製塩法は世界に類のない塩田法であるということが、忘れられているのであります。日本の塩田は、石炭ができたら始め、なくなつたら中止する。それでいけるというふうに、都合よくはできておりません。外國の岩塩のように、つるはしで掘つたり、鹹湖という湖があつて、すぐたけたり、天日製塩のごとく、海水を田の中に導き入れたら、すぐ塩ができるのとは、根本的に違つております。