2021-05-19 第204回国会 衆議院 農林水産委員会 第9号
○野上国務大臣 今申し上げましたとおり、干拓農地の農業者の皆様からは調整池が塩水化することによって塩害や潮風害が発生するといった強い懸念が示されているところでありますが、各排水門の今後の操作に関する御提案であれば、それにお答えすることは、係争中の訴訟に関わる具体的な対応について臆測を呼ぶものとなるため、適切ではないと考えております。
○野上国務大臣 今申し上げましたとおり、干拓農地の農業者の皆様からは調整池が塩水化することによって塩害や潮風害が発生するといった強い懸念が示されているところでありますが、各排水門の今後の操作に関する御提案であれば、それにお答えすることは、係争中の訴訟に関わる具体的な対応について臆測を呼ぶものとなるため、適切ではないと考えております。
○野上国務大臣 例えば、防災効果が失われることですとか、あるいは、調整池が塩水化することで農業用水としての利用が不可能となる上、塩害、潮風害が発生すること等でございます。
○大串(博)委員 今、防災上の理由と、農業面から、塩水化すると影響があるんじゃないか、この二つを言われました。 私たちも、開門を求めながら、当然、防災上の懸念を持つ皆さん、農業上の懸念を持つ皆さんと理解し合えるようなもので進めなきゃならないと私たちも思います。当然です。私たちだけの主張を言っているつもりはありません。
高度成長期、我が国では、地下水が、摂取量が増大して深刻な地盤沈下や塩水化が発生した地域がありますけれども、法律や条例等で保護された地域は採取規制や河川からの取水への水源転換がされました。 先般、国土交通省が全国の自治体の地下水関連条例について調査を実施いたしました。
地盤沈下が起きたり、水位が低下をした結果塩水化が起きたり、あるいは地表の汚染が水質の汚染につながっていたりという多様な問題が起きていて、これについての個別の対応というのは行われてきていると思うんですけれども、これらの地方自治体を中心とした個別の条例では、なかなかもうこれ以上前へ進めないというような状況に来ているのではないかと思います。
それから、漁業の、防止については、制限開門して、一カ月かけて少しずつ、じわじわと塩水化をして、そして汚濁しないように防護膜、防止膜も設置をしたい。
まず、調整池が塩水化するわけでございますが、その高さを、海水圧をそんなにふやさないために、現在と全く同じマイナス一・〇からマイナス一・二の水位を保つということが一つ。それと、樋門や既存の堤防の補修をするのが二つ目。三つ目としては、水路等に海水が浸入したりして、それが農地に被害を及ぼす可能性があるものですから、排水ポンプを、排水機場を何カ所も設けてそれらの海水を排水する。
同時にまた、しかし、開門三—二でやった場合にも、調整池が全部塩水化をして、諫早湾内の流速も少しふえるところでございますから、環境にいい結果が出てくる可能性はあるというふうに考えております。 ただ、それらの問題と同時に、今度の開門はまさに確定判決に基づく国の義務となっているわけでございますから、国がその確定判決に違反するような行動はとることができない、そういう状況に今なっているわけでございます。
そして、今度のいろいろな開門の方法にもよるわけですが、調整池が塩水化する、それで、調整池の水高が非常に高いと水の圧力が高まって、それが浸透にもつながるという可能性が高いわけでございます。 ですから、いろいろな対策をその中でとらなければいけないことは確かでございまして、何もしなくても塩害は生じないというふうには考えておりません。
○鹿野国務大臣 開門によって調整池に海水が入って塩水化するとともに、諫早湾におきましては潮流速が変化するなど、有明海及び諫早湾の漁場環境に変化を生じさせる可能性がある、こういうふうに私どもは考えておるところでございます。
仮に五年間常時開門を行った場合、調整池が塩水化することから、農業用水確保のための代替水源の確保や老朽化した既存堤防の改修等が必要になります。そして、大雨や洪水時の湛水排除のための排水機場の設備、それから、濁りの発生を抑制するための海底を保護する護床工の実施等の対策が必要と考えられます。
○政府参考人(齋藤晴美君) 背後地の防災対策につきましては、排水門の開放による調整池等の塩水化とか、それから構造物の安定、安全性への影響に対する回避、低減措置が必要となると考えております。 それらの措置の規模とか内容につきましては、その開門方法による影響の範囲とか程度によって異なることとなりますが、背後地に既存の樋門等がございます。
開門調査を行うと速い潮の流れが生じるので漁業に被害が起きるとか、後背地へ影響を生じる、すなわち、調整池の中が塩水化しますから、塩水が入ってきますから、これによって後背地に水の面とかで影響が生じる。
なお、事前の環境影響評価や設計につきましてはこの費用に含めておりませんし、また、さらには、調整池内の塩水化のように、代替水源の確保ができず有効な対策を講ずることができないようなものも同様に費用に含めておらない事情にございます。
さらには、背後地への常時の排水ポンプの設置等の防災対策、そして、調整池が塩水化し農業用水が取水できなくなることによります農業用水の水源手当て等が必要になります。これには多くの経費と相当の期間を要するものということになろうかと思います。
しかも、短期の開門調査で塩水化した調整池の水は、まだもとの状態に戻っていません。したがって、地元としては、中長期の調査は防災や営農上予想しがたい多くの不安があり、到底受け入れられないところでございます。
しかし、近年、都市化、混住化により下流部の水質が悪化するということと、それから地下水のとり過ぎによります塩水化が見られるというようなことから、営農上支障が生じておるところでございます。
しかし、近年、都市化、混住化により下流部の水質が悪化するとともに、地下水の取り過ぎにより塩水化が見られるなどの営農上の障害が見られるようになっております。
○渡辺(好)政府委員 まだ具体的な調査計画を拝見をいたしておりませんけれども、御指摘ありましたように、例えば地下水が上昇するとか塩水化のおそれがあるとか、そういうふうな心配も一部にあるわけでございます。私どもは、この調査につきまして十分注視をし、そして予算委員会あるいは環境委員会でも環境庁長官から申し上げましたように、事水質については、調査結果に基づきまして厳格な点検を行うという姿勢で臨みます。
また、中海干拓・本庄工区の干拓計画は淡水化を前提にして事業が始められたものであって、淡水化が延期されたまま、あるいは淡水化は中止といった説明がなされたままで干拓工事の再開が主張されているために、大根島——八束町という町名でありますけれども、大根島の地下水の流出とともに、地下水の塩水化が心配されております。このような場合、アセスメント法案ではどのように取り扱われることになるのでしょうか。
そうしますと、河川からとっている水だけでなしに、川の水が流域の中に地下水として供給されておるわけでございますので、地下水が塩水化をしてくる。これは非常に大きな環境改変になるわけでございます。そういう海の水が川に上がってくることをとめる、そのためにどうしても河口堰をつくらざるを得ないということになるわけでございまして、その際、そういう構造物をつくることになります。
○尾田説明員 ただいま御指摘の長良川のしゅんせつによります塩水遡上とそれに伴います地下水の塩水化に関しますシミュレーション及びこれに伴って新たに発生をすると考えられます塩害と、これを防止するために河口堰を含めた代替案の比較を既に実施をいたしております。先ほど申し述べました平成四年四月にまとめました「長良川河口堰に関する技術報告」として公表しているところでございます。
その他、先生御指摘のように地下水の塩水化が見込まれるわけでございます。 こういった大きな被害が出ると考えておりまして、非常にゆゆしい問題だと考えております。
ある地区でございますと、帯水層、地下水を持っている層が四つございまして、上の方の浅いのが第一層、その次に浅いのが第二層、第三層、第四層と、こういうふうに四つあるわけでございますが、現在既に第一層と第二層は完全に塩水化しているわけでございます。三層、四層は健全なまま残っておりますが、そういう塩水化の影響が下の方にも及ぶかという問題でございます。
とりわけ長島町ではもう完全に塩水化しているというような事実があるわけでございますが、一たん地下水は塩水化すると回復不能だというようなことがよく言われるわけであります。したがいまして、いろいろ考えてみますと、やっぱり国土資源として見ましてもこれは大変な環境破壊そのものではないかと思うわけであります。河川から海水が侵入してまいりまして、だんだん内陸に及ぶということは避けがたいわけであります。
○参考人(山本荘毅君) ただいまの問題ですが、実は塩水化の問題というのは二つございまして、私が申し上げたのは、地下水が塩水化する、地下水が塩水化しますと上の土壌にも影響を及ぼすわけでございます。実際に水稲とかあるいは畑作の作物が塩害を受けるというのは土壌水の塩分化でございまして、土壌水の塩分化と地下水の塩水化というのは少し違う問題だったのでございます。