1974-03-14 第72回国会 衆議院 決算委員会 第5号
九月二十一日の新聞は「塩ビ不足で?自殺」「経営難の電気工事業者」という見出しで、東京世田谷の新井惟生さんという人の死を報じています。その原因は、新井さんは従業員二人を使ってビルなどの電気工事をしていたが、最近のビニール電線などの材料不足、値上がりにからんで、請負った仕事が期日内に完成せず、資金繰りの苦しさに悩み、経営不振に追い詰められたもの、と書かれてありました。
九月二十一日の新聞は「塩ビ不足で?自殺」「経営難の電気工事業者」という見出しで、東京世田谷の新井惟生さんという人の死を報じています。その原因は、新井さんは従業員二人を使ってビルなどの電気工事をしていたが、最近のビニール電線などの材料不足、値上がりにからんで、請負った仕事が期日内に完成せず、資金繰りの苦しさに悩み、経営不振に追い詰められたもの、と書かれてありました。
「塩ビ不足で経営不振」「社長追い常務も自殺」これが見出しです。中身をちょっと読んでみますと、「塩化ビニール製品の不足から、経営不振になった金沢市の配管工事会社常務が、二十七日朝自殺した。三日前に社長も「塩化ビニール管が入手しにくく、工事の遅れに死をもっておわびする」という意味の遺書を残して自殺したばかり。」
○野間委員 私は、この塩ビ不足の一つの理由として、徳山の事故とかあるいはその他公害の問題があるということについては否定をするわけではありませんけれども、根本的には大企業の生産第一主義、こういう生産体制の中で公害をまき散らし、あるいは保安無視の生産、これもまさに生産第一主義ということによって保安、安全が無視されて、そのために災害が続発する、こういうことになっておるわけですから、根本的には公害あるいは安全
きのうの新聞によりますと、塩ビ不足で金沢のある配管工事の社長が自殺をされ、さらにそれを追うようにして常務がまた他界された、こういう記事が出ておるようですね。塩ビの不足というのは非常に深刻になっておる。これは私は多言を要するまでもないことです。
そういうふうにすると、全体的にはもうこの塩ビ不足については大幅に解消の方向に向かう、こういうふうに通産省は確信しておられるというふうに判断してよろしいでしょうか。