1954-11-05 第19回国会 参議院 決算委員会 閉会後第16号
七十七号は塔型起重機を売却したものでありますが、当局は新品価格を評定するに当りまして、本院がいつも先ずやりますように、製作者であります石川島について調査されまして、トン当り価格を調査され、その製品トン数に掛けるべきであるのに、間違つて巻揚荷重トン数に掛けて計算した。これに対し製品重量や値上り指数が実状に適合しない。
七十七号は塔型起重機を売却したものでありますが、当局は新品価格を評定するに当りまして、本院がいつも先ずやりますように、製作者であります石川島について調査されまして、トン当り価格を調査され、その製品トン数に掛けるべきであるのに、間違つて巻揚荷重トン数に掛けて計算した。これに対し製品重量や値上り指数が実状に適合しない。
続いて七七号も同様の問題でありまして、随意契約により、尼ヶ崎製鉄株式会社に呉市所在の軍需部の塔型起重機一基を二百八十五万円で売り渡しておるのでありますが、これも会計検査院の調書による正当な金額というものを一応出してみますと六百七十六万八千八百円も安い価格であるということが明らかになつておるのであります。
またこの中には中国財務局の呉出張所で、昭和二十七年八月に随意契約で尼ヶ崎製鉄株式会社に元の呉海軍軍需部の塔型起重機一基を二百八十五万三千円で売つておりますけれども、この点も本件の売渡し価格は六百七十六万八千八百円低いと言つておる。私もそれぞれの財務局の諸君が不正を働いておるとは考えたくないのでありまして、その通りであると信じておるのであります。