2015-05-28 第189回国会 参議院 財政金融委員会 第14号
恐らく、今年は特別引き出し権、SDRの基準通貨の見直しの年に当たりますが、ここに中国元が入ってきたら、多分もう中国の地位は確固たるものになり、国際基軸通貨の地位をより強めていくと思いますが、僕は、イギリスは多分賛成するんじゃないかと思っています。
恐らく、今年は特別引き出し権、SDRの基準通貨の見直しの年に当たりますが、ここに中国元が入ってきたら、多分もう中国の地位は確固たるものになり、国際基軸通貨の地位をより強めていくと思いますが、僕は、イギリスは多分賛成するんじゃないかと思っています。
実はこの百五十五億ドルというのは米貨で、恐らくドルで買ったんだというぐあいに思いますけれども、実はアメリカの基準通貨としての地位が落ちていくということは、通貨としての信用がなくなるわけですから、アメリカの国内において資本不足が本来生ずるべき性格のものなんですね。
御存じのように、基準通貨のドルの下落によりまして、アメリカの双子の赤字とあわせまして日本の経常収支の黒字、こういうものが一つは抱き合わせた形になって実は起こっておりますし、それを取り巻くEC諸国についても非常に敏感な状況にあります。
基準通貨につきましても、私ら、これは論議しなければならぬ問題があるように思われる。 〔委員長退席、浜田(卓)委員長代理着席〕 しかし、今の七〇%というのは、こういうような将来五年間七〇%というようなことを申し出たこと、それ自体を私は恥ずかしいと思っている。それを取り次いだ外務省も、これまた恥ずかしい気持ちでいっぱいだろうと思う。
ただ、あれだけの大きな経済力を持ち政治力を持っておる国でございますから、各国のアメリカに対する経済の信任というものはこれはなかなか簡単に揺るがない、また基準通貨としてドルにかわるものもほかに簡単に見つからないわけでございますから、すぐそれじゃドルを売って何に変えようというような動きが急速に起こるとは私どもは考えられないのでございます。
ドルというのは国際市場におきます基準通貨でございますから、ドルが高くなるということは国際市場におけるドルの購買力がふえる、こういうことになります。そうでありますと、例えばアメリカ以外の一次産品の生産者にいたしますと、多少ドル建てで価格を下げてみても自国通貨の手取りがふえる、こういうことで喜んで増産をする、こういうことがございます。そういうこともありまして、国際商品市況が下がっておる。
愛知君あたりでも基準通貨の問題に対して福田さんなんかとは違った角度で、やっぱりあの魔術を解かなくちゃだめだと。
インフレといって、いま上手に日本でもスイスでもドイツでも、うまくアメリカの手に乗らないで、ドルを基準通貨にしておいたようにして、無理な基準通貨論なんかやらないで、水鳥のように水が増してくれば浮くあるいは沈むという形で、金自身の操作に興味をアメリカの株屋なんか持っているらしいけれど、ロシアの方では持っている金をどんどん売っちゃう。
そういう意味において、今度のベネチア・サミットにおいては、石油の問題代替エネルギーの問題、通貨の問題、基準通貨の問題あるいは貿易に必要な通貨の安定の問題、いろいろ私は出てくると思いますが、特に欧州において重視しているのは水の問題です。環境整備の問題です。きれいな環境をつくるためにはきれいな水を流していかなけりゃならない。下水を整備していかなけりゃならない。
それからもう一つ、たとえば日本とアメリカとの料金決済、KDDの料金決済に当たっては、いわゆる国際電気通信条約に基づく架空の基準通貨としてゴールドフラン制度というものがあるわけですけれども、このゴールドフラン制度というものがいわゆる為替レートとパラレルでずっと行われてきたのか。
このやり方は、ヨーロッパという次元ではあるけれどもドルにかわる基準通貨をつくろうという一つの考え方があるのじゃないか、その基軸通貨の裏づけとしてもう一度金というものを位置づける、いわゆる金の復権というような方向へヨーロッパは一歩踏み出してきたのではないのか、そんな感じがいたします。
におきましては、われわれか想像した以上に、第一次世界戦争の暗い谷間の時代にも、また第二次世界戦争に突入した場合においてもやはりインフレの恐怖感というものは深く刻み込まれているのであって、このインフレを食いとめようという共通の悲願というものは今日においてはドイツ、フランス等を問わず、ヨーロッパ、特にEC加盟の九カ国においては強力な一つの連帯の力となっておるのでありまして、ヨーロッパ自身に通用するところの基準通貨的
○戸叶武君 ECの国々を訪ねて、特に西ドイツなりスイスなり、苦悩しているフランスなりベネルックス三国なり北欧なりイギリスなりというものは、それぞれの立場から日本の置かれている立場を理解しているようですが、貿易におけるところの問題はECの国々と日本との関係はそれほど大きなものではないにしても、貿易と関連のある通貨の安定、ヨーロッパにおける基準通貨も一応できた形になっていますが、ヨーロッパ的な形においてこれをもってよしとするんじゃなくて
そういうときに、当初からわれわれがあのブレトンウッズ協定やIMFの会合を通じて積み上げられてきた、あるいはイギリスの経済学者の論戦においても見られるように、アメリカのドルを基準通貨としていくのは危ない、やはり基準通貨を持っていかなけりゃ円やマルクはユーロダラーのような多国籍企業のならず者に揺すぶられて不安定な状態に置かれるというので、ヨーロッパにおいてはヨーロッパなりの一種の基準通貨に近いものができたと
○戸叶武君 御承知のように、ドルを基準とした場合に、アメリカ自身も世界の多くの国もドルが国際基準通貨のように思い込んでいるところもありますが、金との関係、結びを解いて以来、ドルは非常に動揺が激しい今日においては特にその振幅度合いが激しい不安定なものになりつつあって、ドルと円との関係、ドルとマルクとの関係等において幾つかの問題が起きておりますので、EC国においてはEC国独自の基準通貨をつくろうという流
ですから、西ドイツですらもこれだけの決意をしているので、日本と西ドイツは模範的な国だとほめて、アメリカと大西洋に面した西ドイツと太平洋の日本、これで何とか景気を回復しようと言いながら、アメリカは、西ドイツや日本の言うことも聞かないで、ドルの問題あるいは基準通貨の安定の問題、そういうものを独善的にやっておって、ただ日本の黒字をなくさせろということ、これは日本に黒字をなくさせるのに骨を折るが、言いっ放しの
一体国際基準通貨としてのドルが安くなった原因はどこにあるのか。ですから通貨問題にも発展をしていくでございましょう。きょうのニュースを見ますと、原油価格の引き上げにかなり慎重であるサウジアラビアの王様までが、ドルがこれ以上下落したら、もうどうしても原油価格を上げなければならぬ、こういうことまで言い出してきていますね。そうなりますと、これは日本経済に大変大きな影響を与えてくると私は思うのでございます。
○国務大臣(牛場信彦君) 通貨問題は非常にむずかしい問題でございまして、私もよくわかりませんので、なるべく意見を申し上げるのは差し控えたいんですが、基準通貨として確かにいまドルが非常に不安定な状況にあることはわれわれとしても非常に困ったことでございまして、だからこそわれわれはアメリカに対して自省を大いに要求しているわけなんでございます。
そこで、問題なのは、グローバルな時代に基準通貨の問題が当然問題にならなけりゃならないのであって、基準通貨の問題が最初に問題になったときにも、金が不足している、金にかわるべき基準通貨をつくらなければならないというときに、アメリカのホワイトとイギリスのケインズとの意見の対立もありましたが、アメリカは、ドルの威力をもって、あたかも国際通貨の基準的な役割りはドルが果たすというような形において、世界じゅうを大体支配
それから基準通貨という点に関しましては、ドルはかつてのように金との交換性がないわけでございますが、実際問題として、国際取引、これは貿易面につきましてもあるいは資本取引につきましても、ドルが最も多く使用されておる通貨であるということから、国際通貨体制におきますドルの地位というのは現在でも非常に大きなものがあるわけでございます。
○戸叶武君 その基準通貨の問題をめぐってはブレトンウッズ協定以来、ケインズ、ホワイトの論争以来、幾多の経過を経ておるのでありますが、愛知君が生前にIMFにおいて行ったスピーチなんかも各国においては耳を傾けた点があるのであります。
○戸叶武君 通貨の安定の問題、基準通貨の問題、これはブレトンウッズ体制をつくり上げたときにも、イギリスのケインズとアメリカのホワイトの論争において見られるように、ドルが非常に価値が、価格が安定して強かった時代にアメリカのペースで問題を引っ張っていったが、この通貨論争は過去約十五年間続いてきたと思います。