1998-02-17 第142回国会 参議院 文教・科学委員会 第6号
私は、スポーツは人間の基本的欲求からくるものではありますが、それだけにとどまらず、スポーツ権として保障されているものと考えております。一九八七年に採択されたユネスコ総会での体育・スポーツ国際憲章第一条において、「体育・スポーツの実践はすべての人にとって基本的権利である」とうたわれていますし、日本でもスポーツ権は憲法十三条、二十五条で保障されていると主張する学者もいます。
私は、スポーツは人間の基本的欲求からくるものではありますが、それだけにとどまらず、スポーツ権として保障されているものと考えております。一九八七年に採択されたユネスコ総会での体育・スポーツ国際憲章第一条において、「体育・スポーツの実践はすべての人にとって基本的権利である」とうたわれていますし、日本でもスポーツ権は憲法十三条、二十五条で保障されていると主張する学者もいます。
アメリカの生んだ世界的に非常に有名な、一時期を画した第三の心理学者と言われましたマズローという人の名著「動機と人格」という書物の中に、人間の基本的欲求を五段階に整理して書かれております。
たとえそれらがエゴ的であっても、人権の平等と生活の向上と個性化を求める基本的欲求を抑え続けることはできません。日本でもこのような個性化を背景にセルフサービス社会へと進むとすれば、また、成長のパイが小さくなっていかざるを得ないとすれば、国家は何でもめんどうを見るという万能主義、過保護なやり方でよいのでしょうか。甘えと癒着の日本株式会社をいつまでも維持していくことができるでしょうか。
まず、性というものは、人間の基本的欲求であるけれども、食欲などと違って、常に他人を必要とする対人関係を予想しないと成立しない行為なのできわめて社会的な行動である。したがって、この行動のいかんは、社会の安寧、平和にかかわるところがきわめて大きい、こういう認識をまずすべきであると思います。