1972-03-01 第68回国会 参議院 本会議 第6号
第一の米中両国の対ソ関係の要因は、さきの印パ戦争、その結果によるバングラデシュの独立とその承認、そうして、ソビエトのインド洋への決定的な進出、あるいは日本の外蒙古承認、あるいは最近しきりに外電や海外情報で伝えられる台湾へのソビエトの介入、台湾海峡における澎湖島の基地租借の工作等々に明示されるソビエト提唱のアジア諸国共同防衛体制の推進、つまり、中国再封じ込めのいわゆるブレジネフ・ドクトリンであります。
第一の米中両国の対ソ関係の要因は、さきの印パ戦争、その結果によるバングラデシュの独立とその承認、そうして、ソビエトのインド洋への決定的な進出、あるいは日本の外蒙古承認、あるいは最近しきりに外電や海外情報で伝えられる台湾へのソビエトの介入、台湾海峡における澎湖島の基地租借の工作等々に明示されるソビエト提唱のアジア諸国共同防衛体制の推進、つまり、中国再封じ込めのいわゆるブレジネフ・ドクトリンであります。
フイリピンにはアメリカの軍隊の基地がこういう理由で存在しておりまして、そこに米国軍隊が駐屯しておる、こういう関係になつておるのでありますが、この駐屯は今申しますように、安全保障條約に基くものではなくて、軍事基地租借契約に基いておるのであります。
○黒田委員 むろん私も先ほど、軍事基地租借契約による軍隊の駐屯と安全保障條約によつて軍隊がわが国に駐屯することとは同一であるとは申しませんでした。しかし外国の軍隊がわが国に来て日本の一定の土地を使用するという関係においては、やはり共通したところがあると思います。
社会党はこれを仮定の問題としないで、日本の自主性を重んじて明確に軍事基地租借に反対の意見を持ち出しておるのでありますが、これは戰争を放棄した日本としては私は当然のことであつて、基地の租借ということは仮に消極的にしろ戰争に介入することであつて、嚴粛なる憲法に背反するのではないかと考える。