1957-05-18 第26回国会 衆議院 内閣委員会 第43号
そこでくどくは申しませんが、もうすでに事件発生以来半年に近くなるのでありますから、もちろんなくなった坂井なかさんの御主人である坂井秋吉さんから別にそういった補償の問題について強い要望はありませんけれども、本人からないといって、これをいつまでも放擲することは許せません。
そこでくどくは申しませんが、もうすでに事件発生以来半年に近くなるのでありますから、もちろんなくなった坂井なかさんの御主人である坂井秋吉さんから別にそういった補償の問題について強い要望はありませんけれども、本人からないといって、これをいつまでも放擲することは許せません。
そこで政府としては、この行政協定の十八条の条文に拘泥なく、そういった面でアメリカに強く要請をされて――先ほどの御主人である坂井秋吉さんの言葉をかりるまでもなく、とても物質的なことで償いはできぬ、賠償金の多少では償いはできませんけれども、せめてこういった問題を、政府が責任を持って、誠意を持って御解決なされることが、死んだ坂井なかさんの霊に対する一つの償いであり、さらに全国民に対しての政府としての責任を
またなくなった奥さんのだんなである坂井秋吉さんも、はっきりそう言っておるし、目撃者も言っておる。付近の住民諸君も異口同音に、これは常日ごろのアメリカ兵の付近の住民に対する態度、言動、取扱いから見ても、明らかにわれわれを——何べんも申しますが、人間扱いしていない。殺そうと生かそうとどうしようとアメリカの思う存分になるのだというこの固定観念から出ておることを承知しておる。
と申しますのは、被害者の夫である坂井秋吉さんもはっきり言っておりますが、もしこれが故意でなければ、一ぺん発砲して当らなかった場合に当然やめたはずである。一発撃って当らなかったならば、さらに二発目を込めてこれを狙撃するという行為は、これはどうしても殺意がなければできない行為であると私は判断する。
さらにもしそれが不可能な場合には、参考人を当委員会に招喚して、それは本人の夫、坂井秋吉さん初め目撃者の小野関英治外数名、さらには当地の相馬村長など、群馬県警察本部の本部長ないしは刑事部長等といった方々を一つ本委員会にお呼びして事情をお聞き願いたい。第一案としては現地調査、現地調査が不可能ならばぜひ参考人を呼んでこの案件の真相の究明をお願いしたい。